August, 10, 2017, 東京--日本電信電話(NTT)とKDDI総合研究所、住友電気工業(住友電工)、フジクラ、古河電気工業(古河電工)、日本電気(NEC)、千葉工業大学(千葉工大)は、現在広く使用されている光ファイバと同じ細さで、1本に4個の光の通り道(コア)を有するマルチコア光ファイバを用い、世界最大の118.5Tbps伝送を実現した。
今回、現在の光ファイバと同じ細さの国際規格に準拠したガラス直径(125 µm)を採用したことにより、既存の光ファイバ製造技術や、光ファイバ同士を接続する光コネクタなど既存の周辺技術が活用できると同時に、複数メーカーの要素技術を組み合わせて長距離かつ大容量のマルチコア伝送システムが構築できることを実証した。この研究で、マルチコア光ファイバを活用した光通信システムの実用化に向け大きく前進したと言える。
今後、開発した光ファイバ技術を2020年代前半に実用化することをめざすとともに、将来の多様なデータ通信需要に対応可能な光伝送基盤の実現に貢献していく。
今回の成果は7月31日~8月4日にシンガポールのSands Expo and Convention Centreで開催された光通信技術に関する国際会議(OECC2017)のポストデッドライン論文として報告された。
(詳細は、www.ntt.co.jp)