July, 27, 2017, Richmond--バージニアコモンウェルス大学(VCU)ラボは、18000年以上前に死んだマストドンの化石になった遺骸、牙の先、擦切れた歯、足の指の骨、肋骨、下顎の骨など、氷河期の化石を3Dスキャンしたと発表している。
16260B.C.に遡る化石が、2015年7月~2016年11月にYorktown付近で発掘され、最も重要なマストドン遺骸はBlue Ridge Mountains東で見つかった。
地質学者Jerre Johnsonのチームが膨大な量のマストドン遺骸を発掘した。
同氏は、その化石をVirtual Curation Laboratoryに貸し出し、それが3Dスキャンされて世界中の研究者が共有できることになる。
「考古学と古生物学の研究最前線は、項目の詳細な計量的分析を行い、比較することである。したがって、これらを3Dスキャンすることで、極めて正確な計測ができ、それらと世界中の他の試料との比較が容易になる」とVirtual Curation Laboratoryディレクター、Bernard Meansは説明している。
Meansのチームは、マストドン化石を3Dスキャンし、Means氏は「現在、スキャンした赤ん坊のマストドンの牙を3Dプリンティングしている」。
Means氏は、昨年の夏、フィラデルフィアのNational Constitution Centerを訪問して考古学的人工物を3Dスキャンした。同氏のラボで3Dプリントされたレプリカ(複製品)は、展示会にも出展された。
Virtual Curation Laboratoryは、Means氏が研究助手になっているVirginia Museum of Natural Historyと提携して、マストドンを含む氷河期の動物の遺骸に重点的に取り組み始めた。
ごく最近、Means氏は、同博物館のコレクションにある大型地上性ナマケモノの化石を3Dスキャンした。これは、その骨格を再現するプロジェクトの一環である。右と左のある骨が欠如しているが、Means氏は反対側の骨を3Dスキャンし、鏡像モデルを造ることができた。3Dプリントされたレプリカで、同博物館は必要とされる骨の鋳造物を造ることができる。これは、欠如部分を最初から彫刻して造るよりもはるかに早く、労力を要しない工程である。
Means氏は、「マストドン化石のレプリカを3Dスキャンして3Dプリンティングすることは、古生物学を人々に教え、感動させる偉大な方法である」と考えている。
(詳細は、www.vcu.edu)