April, 5, 2017, Houghton--ミシガン工科大学の化学教授、Haiying Liuが開発した蛍光プローブは、細胞培養の酵素βガラクトシダーゼを光らせる。これは癌手術に役立つ。
Liu教授の説明によると、特殊酵素と結びついた試験管内にガン抗体は、腫瘍細胞に結びついてから、手術中に悪性腫瘍を目立たせるために使用されてきたが、欠点がある。
「抗体は無色である。何かにラベル付けはできるが、見えなければ、それは問題だ」と同教授は言う。
Liu教授は、その酵素に覆われた抗体に結びつき、蛍光で光らせるプローブを開発した。蛍光プローブの医学的特性は以下の通りである。
・それは近赤外(NIR)で蛍光を発する。NIRは組織深部に浸透できる。これにより、医師は健全組織に埋もれた悪性腫瘍を検出できる。
・それは、外科医には「バックグラウンドノイズ」が少ない、他の蛍光組織は一般に緑か青色に光るからである。
・それは、低濃度では実質的に無毒。
・超低濃度で酵素に素早く反応する。
・その蛍光は安定していて長持ちするので、数時間の長いガン手術を通して光る。
そのプローブは、医学で長い実績がある酵素に結びつく。βガラクトシダーゼは様々な抗体にラベル付けするために広く用いられてきた。ガン手術を含む、多くの医療応用で用いられている抗体である。「手術中にβガラクトシダーゼを明るく光らせることができると、手術結果の改善に大きな役割を果たすことになる」とLiu氏は話している。
(詳細は、www.mtu.edu)