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次世代IRディテクタ研究にDARPA助成金130万ドル

December, 16, 2016, Orlando--セントラルフロリダ大学(UCF)研究者、Debashis ChandaのチームはDARPAから130万ドルの助成金を獲得して次世代赤外(IR)ディテクタを開発する。IRディテクタは、暗視、計測、宇宙探査など様々な領域で使用できる。
 UCF准教授、Chanda氏によると、研究チームが開発している次世代IRディテクタの検出メカニズムは現在使われているものとは大きく異なる。
 強力なIRディテクタは、NASAや防衛機関で一般に使用されており、これらは詳細な画像を生成するが、大きくて高価であり、超低温でしか動作しない。
「最大の問題は、ほとんどのIRディテクタが極低温冷却を必要とすることだ。たいていの場合、大きな冷却タンクを持ち運ぶことはできない」とChanda氏は指摘する。
 研究チームは、全く新しいタイプのディテクタに取り組んでいる。計画では、1原子厚の薄いグラフェンを使用する。
 研究チームは、小型、ポータブルで冷却不要、高解像度画像を生成するIRディテクタを計画している。光の1つの帯域しか検出できない現状の技術とは異なり、次世代ディテクタは可変であるので多くの帯域を見ることができる。
「われわれは、赤外帯域でグラフェンの光吸収を強くできると考え、その応答を電気的に可変できることを示した。異なるスペクトル領域でIR画像をとることができると、もっと多くの情報が得られる」とChanda氏はコメントしている。
 研究チームは、ノースロップグラマン、ロッキードマーチン、St. Johns Optical Systemsなどの防衛大手と協力して組込みやパッケージングを行う意向である。
(詳細は、www.ucf.edu)