September, 16, 2016, NY--モバイルワイヤレスサービスの需要が増加し続けており、IoT(Internet of Things)技術導入拡大にともない、可視光通信(VLC)が潜在的なブロードバンド伝送技術として登場しつつある。VLCは、実質的に無限のスペクトルを高品質ワイヤレスサービスに提供できるからである。
レンセラー工科大学(RPI)に本部がある国立科学財団が資金を供給するCenter for Lighting Enabled Systems and Applications (LESA)は、先頃、世界初の高速可視光伝送リンクを完全集積マイクロチップによって実現した。
このような初の集積技術の成果によって、規制のない可視スペクトルを高速ワイヤレスシステムでの利用が促進される。VLCは、既存の照明インフラストラクチャに大きな価値を与える可能性があり、これによってコスト効果の優れた高帯域のワイヤレス照明通信が可能になる。LEDsが従来の照明に取って代わるとすぐに、VLCは、産業、商業、住宅アプリケーションで広範に利用できるようになる。
LESA ERCで開発された低コストでコンパクトな集積マイクロチップレシーバが、さらに進んだ技術開発を可能にすることになり、こうした技術は、イメージング、屋内GPS、占有追跡、セルフアライメント、モバイル無線シナリオで必要とされるハンドオーバなどのアプリケーションに使用できる。
RFワイヤレス技術とともに、VLCは将来の5G通信プラットフォームに含める有望な候補である。また、ビル間、街灯間、車両間、現在のWiFiネットワーキングが干渉の影響を受ける産業通信など新たな屋外アプリケーションに道を開くものでもある。興味深いことに、高周波無線周波数プラットフォーム(60GHz、ミリ波)は、光ベースの通信と非常に似通った特性(例えば、見通し線、透過能力が制限される材料)を持っており、VLCベースのプラットフォームは、最先端の高帯域ワイヤレス通信の競争相手になる。
(詳細は、lesa.rpi.edu)