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National EnergeticsとEKSPLA、10 PWレーザシステム建設契約

September, 9, 2016, Austin--ナショナルエナジェティクス(National Energetics, Inc)が主導するコンソーシアムは、Ekspla UABと協力して超高強度レーザシステムを開発しインストールする4000万ドル超の契約を勝ち取った。同システムは、チェコ共和国プラハ近郊Dolní BřežanyにあるEUのExtreme Light Infrastructure Beamlines facility (ELI-Beamlines)で使用される。
 同レーザシステムは、10ペタワット(PW)を超えるピークパワーを出すことができ、このクラスでは世界で最も強力なレーザとなる。レーザは、新しいELIビームラインファシリティの主要4ビームラインの1つとなり、プラズマ、高エネルギー密度物理学、粒子加速器や分子、生体医療および材料科学の探求分野で新たな研究を可能とする。
 コンソーシアムは、複数の候補から選択の範囲を絞る厳しく長いプロセスの後に勝ち取った入札者として選ばれた。ナショナルエナジェティクスは、ペタワットクラスの高エネルギー超高速レーザシステムの構築と利用で長い経験を持ち、Eksplaは、レーザとパワーサプライ製造で世界第一級の経験を持つ。2つの主要コンソーシアムチームメンバーに加えて、ローレンスリバモア国立研究所(LLNL)が技術サポートの下請負となり、特殊グレーティングを製造する。さらにELIビームラインは、タイミングとコントロールについてコンソーシアムと直接協働する。また、ドイツのSchott AGはレーザガラスを供給する。これは、大開口レーザ増幅器に使用される。
 この10PWレーザは、ELIビームラインファシリティ開発の主要コンポーネントを代表する。
 同レーザシステムは、1.5 kJを上回るパルスエネルギーを生み出し、繰り返しレート1ショット/分でパルス幅約150 fs。同システムが利用する技術は、以前にTexas Petawattレーザに導入するためにテキサス大学と共同開発したもので、2種のレーザガラスを用いるガラスディスク増幅器で高エネルギー増幅を受けた光パラメトリックチャープ増幅である。ナショナルエナジェティクスが開発した新しい液体冷却技術により同システムは、このクラスの他のkJクラスディスクレーザよりも20倍速い繰り返しレートで動作する。これにより、そのレーザシステムはELIビームラインファシリティの主レーザとしての役割に最適てなっている。チェコELI開発は、先進的粒子加速や高エネルギー密度プラズマ物理学の研究をテーマにしている。