August, 5, 2016, 東京--東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻の鈴木祐太特別研究員、小関泰之准教授、東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授らは、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の合田圭介プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、生きた細胞の内部に存在する生体分子を光学的に検出する、高速誘導ラマン散乱(SRS)顕微鏡を開発した。
さらに、この顕微鏡を用いて、生きて動くミドリムシ細胞の内部に含まれる脂質や多糖類などをイメージングすることに成功した。同技術を利用し、膨大な数の細胞集団に含まれるひとつひとつの細胞の個性を調べ、希少な細胞を生きたまま高速に探索することにより、微生物が産生する物質を用いたバイオ燃料やバイオ医薬品の研究を加速することが期待される。
研究成果は、2016年8月1日16時(英国時間)にネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)の英国科学雑誌「Nature Microbiology」のオンライン版で公開された。
(詳細は、www.s.u-tokyo.ac.jp)