May, 11, 2016, Sunnyvale--アルタデバイセズ(AltaDevices)は、記録的な31.6%太陽エネルギー効率により、他の商用ソーラ技術よりも著しく高い効率を達成した。
このブレイクスルーは、同社独自の薄型で柔軟な特性とともに、ソーラ技術の使用法の見直しを迫るものである。特にアルタのソーラ技術は、UAV(無人機)市場で大きな関心を集めている。アルタ技術の重量パワー比の改善は、他の太陽光発電オプションに対して、この技術を使用する航空機に大きく異なる可能性をひらくものとなる。
一例として、一般的なHALE(高空域長期滞空無人機) UAVでは、アルタのソーラ材料は、競合する薄膜技術と比べて表面積は半分以下、重量は1/4以下となる。これによりUAV設計者には、様々な代替設計オプションが可能になる。追加バッテリ導入により、最初に考えていたよりも動作寿命、飛行時間が延びる。あるいは、ペイロード機能性を調整して高速化、あるいはワイヤレス通信の距離を延ばすこともできる。これらの設計最適化のいずれかは、航空機オペレータにとっては大きな経済性拡大となる。
ソーラ効率は、エネルギー省国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が計測し認定した。NRELのテストによると、アルタデバイセズの新しいデュアルジャンクション太陽電池は、31.6%で世界最高効率1-Sunセルである。これは同社が2010年以来、7度目の総体的ソーラ効率記録である。
アルタは、同社の基本的「シングルジャンクション」GaAs材料を改良することでこのブレイクスルーを達成した。同社のデュアルジャンクション技術、基本的なGaAsアプローチに立脚しているが、InGaPで第2のジャンクション(レイヤ)を実装している。InGaPは高エネルギーフォトンを一層効率的に使用するので、その新しいデュアルジャンクション電池(セル)は、シングルジャンクションデバイスよりも多くの電気を同じ量の光から生成する。アルタは現在、デュアルジャンクションとシングルジャンクションの両方で、それぞれ31.6%、28.8%の記録を持っている。