May, 10, 2016, Hannover--海底資源の発見は、これまでは高コストであった。これを低減するために、LZH(Laser Zentrum Hannover)のレーザ開発と材料・プロセス部は、2020年までヨーロッパのパートナーと共同でレーザベース自律システムの開発に取り組む。
このシステムは、マンガン団塊のような土壌サンプルを検出し、深海底で直接試料の物質組成を分析する。
この信頼できる経済的なシステムで、将来は、広域で鉱物や物質の含有物がマッピングされる。コスト削減だけでなく、この技術により環境への影響も少なくなる。
AUVとLIBS、2つの技術が統合される。海底の3Dマッピング用の無人潜水機(AUV)は、レーザベースの要素分析機能を搭載している。この装置は、レーザ誘起プラズマ分光法(LIBS)によって土壌サンプルを分析できる。ここでは、深海の水圧に耐える堅牢でコンパクトな自律型システムが必要とされている。
LZHのレーザ開発、材料加工部門の両方が、そのシステムの開発にExoMARSプロジェクトからの知見を利用する。宇宙飛行用に、小型で超軽量なレーザシステムが開発されており、これは火星でLIBSベース分析を可能にしている。しかし、ここでも高パルスエネルギーの非常にコンパクトなシステムが要求されている。
同システムは、LZHと、LZHからのスピンオフ企業neoLASE GmbHのグループが共同開発している。この企業の従業員は、エレクトロニクスとレーザシステムの制御に専門技術を提供する。他のパートナーは、海洋学、3D地図作製、生物地球化学の分野で必要な知見を提供する。
ROBotic sUbSea探求技術(ROBUST)プロジェクトの調整は英国のWelding Instituteが行っている。
(詳細は、www.lzh.de)