February, 29, 2016, Aachen--組織修復のための生体光技術プロジェクト(BI-TRE)では、ドイツ、イスラエル、ラトビア、イタリアの研究グループが生体光技術の産業、臨床、医療アプリケーションでの利用を組織的に早めようとしている。
多国籍のバイオフォトニクスプラス(BiophotonicsPlus)活動の一環として、ドイツのコンソーシアムが2015年9月1日に活動をスタートさせた。目標は、口腔/顎顔面外科手術にレーザアシスト法を適用して信頼性の高い術後縫合を行うこと。コンソーシアムの中でフラウンホーファーレーザ技術研究所ILTは、プロジェクトのとりまとめ役および、コラーゲン膜のレーザによる縫合を成功させるプロセス開発を担当している。
これまでは、術後の傷や一定のサイズを超える傷の処置には、圧定布で覆う、あるいは自家皮膚や粘着皮膚を使うよりほかに代替がなかった。これらは、複雑な縫合技術が必要となることが多い。口や喉の領域で高信頼に細菌を締め出す粘着創傷被覆は、今日、未解決の問題として残っている。しかし、BI-TREプロジェクトは、コラーゲン膜で傷を覆う新しいアプローチに取り組んでいる。これは、コラーゲン膜をレーザアシスト技術を使って粘膜に付着させる。目的は、細菌に対する保護の改善と、傷の早期治癒。加えて、新しい方法は、治療費を大幅に削減する可能性がある。処置時間も大幅に短縮され、患者にとっては移植片の不快さがなくなり、移植片によって傷が増えることもなくなる。