January, 8, 2016, Malibu--HRL Laboratories、LLCの研究チームは、従来のセラミック加工の限界を克服し、高温、高強度セラミックコンポーネントを可能にする積層造形セラミックスへのアプローチを実証することで3Dプリンティング技術において新たなマイルストーンを達成した。
HRLの化学エンジニアZak Eckelとシニアケミスト、Dr. Cahoyin Zhouは、実質的にどんな形、サイズのパーツにも3Dプリントできるレジン製剤を発明した。プリントされたレジンは焼かれ、高強度、高密度セラミックに変換される。結果的に得られた材料は、1700℃を超える超高温にも耐えることができ、同様の材料の10倍以上の強度を示す。
セラミックスは、簡単に成型や加工ができないので、ポリマや金属よりも極めて加工が難しい。従来セラミックパーツは、焼結によって粉末から固めた。それは多孔性となり、達成可能な形状と最終強度の両方で限界がある。「新しい3Dプリンティング加工で、このシリコンオキシカーバイド・セラミックの多くの望ましい特徴を十分に活用することができる、つまり高硬度、強度、熱耐性、摩耗や腐食に対する耐性などである」とプログラムマネージャ、Dr. Tobias Schaedlerは説明している。
この新しいプロセスと材料は、ジェットエンジンの大型コンポーネント、超音速機からマイクロマシンシステムや電子デバイスパッケージングまで、幅広いアプリケーションで利用できる。