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ナノ構造により127000 DPIレーザプリンティング実現

December, 21, 2015, Copenhagen--デンマーク工科大学(DTU)のナノテクノロジー・ブレイクスルーによるレーザプリンティング技術により、前例のない品質と顕微鏡的サイズの高解像度データと色画像を印刷できるようになった。
 この新技術を使うことでDTUナノテクおよびDTUフォトニックの研究チームは、iPhone Retinaディスプレイの1ピクセル以下の領域にモナリザのカラー画像を再現した。そのレーザ技術の解像度は127,000DPI。週刊誌や月刊誌は300DPI相当の解像度で印刷されている。
 顕微鏡的な画像を印刷するには、特別なナノスケール構造の表面が必要になる。その構造は、各々が直径わずか100nmの列と段(ナノコラム)で構成されている。この構造化された表面は、20nmのアルミニウムでおおわれている。レーザパルスがナノコラムからナノコラムに送られると、ナノコラムが局所的に加熱され、それが溶けて変形する。温度は最高1500℃に上昇するが、わずか数ナノ秒であるので、熱は拡散しない。
 レーザビームの強度によって、どの色が表面に印刷されるかが決まる。これは、コラムの変形の広がりが反射される色を決めるからである。低強度のレーザパルスはナノコラムの変形を最小にし、青や紫の色調の反射になる。強度が強いと変形が極端になり、ナノコラムからの反射はオレンジや黄色の色調になる。
 DTUナノテクのAnders Kristensen教授は、この技術のアプリケーションについて「裸眼に見えないデータを蓄積できるようなる。製品や他の情報のシリアルナンバー、バーコード。また、この技術は不正や偽造防止にも使える。再生が非常に難しいような方法で製品にラベリングできるからである。製品がオリジナルかコピーかの判別も容易になる」と説明している。