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隠れた物体をリアルタイムで追跡するレーザ測距システム

December, 17, 2015, Edinburgh--ヘリオットワット大学(Heriot-Watt University)のエクストリームライトグループが開発したカメラシステムは、周囲の壁を見て隠れた物体をセンチメートル精度で検出し、その動きを追跡することができる。
 同大学工学・物理科学学部Daniele Faccio教授の研究チームは、研究成果をNature Photonicsに発表した。
 同グループPhD研究者、Genevieve Gariepy氏は、「カメラシステムは、隠れた物体や人にカメラから光を送り(NLOS)、その戻り光をシングルフォトン・アバランシュダイオード(SPAD)カメラで受ける。カメラに光が戻るまでの時間を計測することで物体との距離を知ることができる。レーザ(散乱光)のエコーの形状を記録することで戻り光が来る方向を知る。カメラが、そのすべてを記録するまでの時間はわずか1秒。したがって、その物体が動いていても、それを追跡することができる」と説明している。
 Daniele Faccio教授によると、隠れた物体、静的な3D形状の検出能力はすでに実証されていたが、現行法に必要な長時間のアクイジションは、物体の検出とモニタリングが必要になり、これは大きな課題であった。
 「今では、隠れた物体をリアルタイムで追跡できる。さらに、光が物体を同定する方法を明らかにしようとしており、それにより極めて詳細な画像を得ることができる。カメラシステムが機能する距離はすでに数メートルとなっている。また、われわれはカメラがとらえた物体の3D再構成の仕方に注力しているところである」と同教授はコメントしている。