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太陽光をエネルギーに変えるカラフルビルディングが可能に

December, 10, 2015, Washington--太陽光を使えるエネルギーに変えることによって、太陽熱デバイスは持続可能な未来の重要な一部になる。そのために、研究者たちは、どんなデザイン、パタン、色にもなる太陽光吸収面(アブソーバ)を開発した。これは、美観を犠牲にすることなく建物の外観や屋根を、エネルギーを獲得する外面に変えるのに有用である。
 研究者たちは、既存の太陽吸収材と同様の材料を使用している。この新しいソーラアブソーバは、太陽熱技術利用の拡大、エネルギー効率向上につながる、と中国科学院上海技術物理研究所のShao-Wei Wangは説明している。
 新しいアブソーバは、特定の色の光を反射できる透明な多層誘電体材料でおおわれている。これらの層の厚さを変えることで研究チームは、アブソーバを調整して、所望のどんな光でも反射するようにできる。吸収層の一部は、他の部分よりも厚い透明誘電体層でできており、研究チームは、一つのアブソーバをレインボーカラーで造ることができる。また、それはほぼ最高の変換効率で機能する。
 研究チームは、60㎜角のアブソーバを作製した。これは誘電体材料のモザイクでおおわれており、16タイルグリッドを形成している。各タイルは厚さが異なり、したがって色も違う。一辺を1㎜まで小さくできる各タイルは、アブソーバ上のピクセルのように機能する。
 この方法を使い、これらのピクセルカラーユニット1000個を集めたアブソーバを造ることができるので、所望のほぼどんなパタンでも可能である、とWang氏はコメントしている。