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ハイバーニアエクスプレスの大西洋横断ケーブルサービス準備完了

September, 17, 2015, Lawrenceville--ハイバーニアエクスプレス(Hibernia Networks)は、カナダ、ノバスコシアのハリファックス(Halifax, Nova Scotia)、英国スラウ、アイルランドのコーク間を接続する4600km超低遅延海底ケーブルがサービス準備完了になったと発表した。
 TeleGeographyによると、北米とヨーロッパ間の帯域需要は、クラウドコンピューティング、大規模データセンタ転送、ストレージ需要が原動力となって、今後6年で年率40%成長が見込まれている。
 ハイバーニアエクスプレスケーブルは、既存の大西洋ケーブルシステムを凌駕するパフォーマンスを可能にする最先端のケーブルインフラストラクチャ、光伝送技術を特徴としている。光伝送サービスは100Gbpsまでであるが、区間限定で200Gbpsサービスも可能になっている。6ファイバペアケーブルは、最低遅延性能となるように最適化されており、ニューヨーク-ロンドン間の往復遅延は並ぶものがない60ミリ秒(ms)以下となっている。最先端のDWDMプラットフォームを採用したハイバーニアエクスプレスは、回線あたり400Gbps以上に拡張できるように設計されているので、顧客は今後の帯域需要に対処することが可能になっている。
 「ネットワーク遅延は、中でも遅延の影響を受けやすいアプリケーションでビジネスを行っている金融会社、コンテンツプロバイダ、ウエブベースの企業にとって極めて重要なパフォーマンスになっている」とTeleGeographyの調査ディレクタ、Alan Mauldin氏は指摘している。さらに同氏は、「ハイバーニアネットワークスは、ルートの直行を増やし最新世代の光技術を利用することで、新しいハイバーニアエクスプレス大西洋横断ケーブルが、北米とヨーロッパの主要な金融および商業センタ間で最小遅延となるように設計した」とコメントしている。
 2015年5月、MicrosoftとZayo Groupがハイバーニアエクスプレスに契約し、同ケーブルの最初の顧客となっている。