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モバイル機器用小型ガスセンシングを開発

August, 17, 2015, Espo--フィンランドのVTTテクニカルリサーチセンタは、モバイル機器に接続できる小型ガスセンサを開発した。
 多くのセンサ開発者が、ガス濃度計測にスマートフォンを使用することに関心示している。VTT研究チームのリーダー、Anna Rissanen氏は、「これは恐らくIoTの普及によるものだ」とコメントしている。「IoTは、個別センサやセンサネットワークから集めたデータに基づいて広範な環境要因を間接的に観察することができる」。
 二酸化炭素計測にモバイル機器を利用することは、スマートフォンの新しいアプリケーションになる。例えば、睡眠品質は、眠っている人の呼気を計測することでモニタできる。
 微小ガスセンサは、ファブリベロ干渉計(FPI)、調整可能な光フィルタをベースにしている。数年にわたりVTTは、これらを開発してきた。用途は様々な分光計ベースのアプリケーションで、ナノサテライト向けのハイパースペクトラルカメラ、ドローンベースの環境モニタリング、皮膚ガンの早期発見、排出量最小化のための燃料分析など。
 シニアサイエンティスト、Rami Manilaのチームが開発した微小ガスセンサは、分析されるサンプルを通して光を流すことに基づいている。様々な光波長の透過性を利用して、化合物の組成を判定する。二酸化炭素は、波長4.2µmの光の強い吸収に基づいて特定される。また、類似のセンサ技術を同時に用いて、様々な赤外波長でスペクトル吸収ピークに基づいてガスや物質を区別し検出することができる。
 MEMSセンサ技術は量産できるので、物質のスペクトル分析をベースにした新しいタイプの量産品が可能になる。マイクロ分光計および他の光学機器により、VTTはフィンランドで新たな事業を展開している。スタートアップ、Spectral Enginesは、FPI技術をベースにしたスペクトルセンサを供給しており、すでにマイクロ分光計技術を基盤にして事業を確立している。