July, 31, 2015, 東京--キーサイト・テクノロジーは、赤外線サーモグラフィのラインナップに、高温まで対応可能な2機種を追加することを発表した。
赤外線サーモグラフィの新機種U5856AおよびU5857Aでは、それぞれ650℃あるいは1200℃までの測定が可能。この新しい2機種により、広温度範囲の測定が可能となり、石油化学、製鋼プロセス、電気機械、建物診断やエレクトロニクス分野などさまざまなアプリケーションで利用できる。
近年メンテナンス市場では、予防メンテナンスへの注力がされており、U5850シリーズ TrueIR赤外線サーモグラフィではシステムをシャットダウンすることなく、効率的かつ安全に異常を検知することが可能。キーサイトのU5850シリーズは、160×120ピクセルのディテクタ素子でありながら、ファインレゾリューション機能により4倍の320×240ピクセル相当の解像度をカメラ本体上で実現している。さらに、マニュアルフォーカス機能により、対象物に10 cmまで接近し、細部までより鮮明に表示でき、素早く異常箇所を検出する。
U5850シリーズは、詳細に温度変化を解析し確認するために、温度変化を時系列にモニターするイメージロギング機能、およびそのイメージ上の任意マーカー部を時系列にグラフ化するトレンドチャート表示が可能。わずか0.07 ℃の温度感度により、温度変化を正確に捉え、保存、解析することが可能。さらに、TrueIR解析・レポート作成PCソフトウェアを使用すれば、詳細な分析やレポート作成を簡単に行うことができる。このソフトウェアは、ウェブサイト(www.keysight.co.jp/find/TrueIR_ART)から無料でダウンロード可能。