April, 21, 2015, 東京--キーサイト・テクノロジー(Keysight Technologies, Inc)は、N8834Aマルチスコープアプリケーションを発表した。
このアプリケーションは、複数のInfiniiumリアルタイムオシロスコープを接続し、時間同期のとれた40chsの波形捕捉を可能にする。光通信、MIMO(マルチ入力マルチ出力)アンテナ、パワーインテグリティ、DDRメモリ、マルチレーン高速シリアル規格に取り組む設計者は、複数レーンを同時に測定することが可能となり、より迅速な測定ができ、コスト削減と生産性の向上を実現できる。
このマルチスコープアプリケーションでは、N8900A Infiniiumオフライン解析ソフトウェアがインストールされた制御用PCにデータを表示する。制御用PCからLANまたはUSBケーブルで10台までのオシロスコープを接続し制御することが可能。オシロスコープ間の同期のためのトリガ信号とリファレンスクロックの共有は、ケーブルとスプリッタで接続することで実現する。通常の4chsオシロスコープとして個別に使用することも可能。N8834Aマルチスコープアプリケーション対応のInfiniiumオシロスコープ シリーズであれば、異なるシリーズであっても、組み合わせることができるこのアプリケーションは自動スキュー校正機能が装備されており、オシロスコープ間のスキューを含めた時間相関校正が可能。例えば、90000 QシリーズとZシリーズ オシロスコープで高精度の校正を行うと、オシロスコープ間の残留ジッタは、わずか150 fsとなる。
N8834Aマルチスコープアプリケーションは、N8900A Infiniium解析ソフトウェアをインストールしたPCをホストコントローラとして動作させ、リアルタイムに信号表示を可能にするさらに、設定ファイルと波形ファイルを保存すれば、N8900A Infiniium解析ソフトウェアでPC上でのオフライン解析も可能。従来のように何台ものオシロスコープを独立して使用する測定システムではなく、マルチスコープソフトウェアを使用した測定システムで、より迅速に同期のとれた解析が可能になり、生産性が向上する。