March, 25, 2015, Los Angels-- NTTエレクトロニクス(NEL)は、同社第2世代低消費電力DSP製品、NLD0640 Gen2 LP-DSPを発表した。
NELは、第1四半期に世界の15メーカーに数千の新しいLP-DSP ICsを出荷しており、これらは光モジュールやシステムアップグレード、小型化に使用される。マルチソース100Gプラガブルコヒレントオプティクス間で相互接続性が確認されており、業界は高密度100Gメトロ導入に進んでいくものと考えられる。
新しいNLD0640 Gen2 LP-DSPの特徴は、100GEトランスポンダ機能集積、最小パワー80km ZRモードなどの動作モードカバー、1200kmまでのパワーマネージドメトロモード、100GプラガブルACOとの間で電気信号歪を補償するデジタルイコライザ。現在進行中のNELとブロードコム(Broadcom Corporation)との提携の最初の大きな成果として、新しいNLD0640 Gen2 LP-DSPは、業界初の20nmコヒレントDSP製品であり、昨年9月2日にサンプル出荷を始めた。新しいNLD0640 Gen2 LP-DSPは、ブロードコムの最先端信号処理改良版ミックストシグナル技術を採用して業界をリードするコヒレント処理コアを強化している。同技術はすでにNELの初代40nmDSP製品NLD0629 Gen1 DSP3として広範に導入されている。
ベライゾンの光トランスポートネットワーク、アーキテクチャ、設計&企画担当ディレクタ、Glenn Wellbrock氏は、「NELのローパワー(LP)コヒレントDSPのようなコヒレント伝送への商用シリコン利用は、業界にとって大きな前進である。規模の経済の拡大により至る所にコヒレントシステム導入が可能になり、プラットフォーム密度改善となるからである」とコメントしている。
NTTネットワークイノベーション研究所、エグゼクティブマネージャ、Masahito Tomizawa氏は、「デジタルコヒレントは光通信のイノベーションである。波長あたり100Gbpsを可能にするだけでなく、化合物半導体やシリコンフォトニクスなどのローコスト技術を使用したマルチソースプラガブルコヒレントオプティクス間の相互接続性を可能にするからである。当社の研究所の1つで、新しいNLD0640 Gen2 LP-DSPとマルチソースCFP2-ACOおよび他の内製DSP ASICを用いたCFP-DCOとの相互接続成功を確認している」とコメントしている。