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AIStormとTower Semiconductor、世界初の最大260K FPSのAI-in-ImagerチップCheetah HSを発表

September, 4, 2025, Houston/Migdal Haemek--エッジAI向けチャージドメインソリューションのマーケットリーダーAIStormと、高価値アナログ半導体ソリューションの大手ファウンドリ、Tower Semiconductorは、従来のCMOSセンサの2,000~4,000倍の速度で、最大260,000フレーム/秒をキャプチャする第1層AI機能を備えた高速120×80ピクセルイメージャ、Cheetah HSの発売を発表した。
Cheetah HSアーキテクチュアは、AIStorm独自の電荷領域ベースのアナログAIニューロンによって活用されるTower独自の電荷領域イメージングプラットフォームによって可能になる。

Cheetah HSは、超高速イメージングと電荷領域AIを組み合わせることで、ロボット工学、ドローン、振動および構造ヘルスモニタ、高速セキュリティおよび監視追跡システム、製造および組立ライン、バーコードリーダー、PCB検査装置、生体認証ロック解除システム、車速検出器、さらにはゴルフスイングアナライザーの設計者のシステム電力要件と部品表コストを削減する。

「多くのコンシューマと産業用アプリケーションでは、パフォーマンスの分析や異常の検出のために、リアルタイムイベントの超スローモーション分析が必要。このようなソリューションは非常に高価だが、当社のCheetah HSソリューションにより、幅広い市場や最終アプリケーション向けに手頃な価格で対応可能である」とAIStormのCEO、David Schieは話している。「Towerは電荷領域グローバルシャッターピクセルの世界的リーダーであり、このような画期的な製品の開発と生産にとって理想的なパートナーとなっている」。

Tower Semiconductorのセンサおよびディスプレイ事業部のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるDr.Avi Strumは、「アナログ電荷領域組み込みAI技術のこのユニークな画期的なプラットフォームにおいて、AIStormとの長期的かつ緊密な協力の成果を目の当たりにできることを非常に嬉しく思う」とコメントしている。「その固有の低電力、低コスト、高性能の長所により、近い将来、手頃な価格の大量生産製品ファミリーが可能にする」。

Cheetah HSの主な利点
・最大260,000フレーム/秒(fps)の調整可能なフレームレート
・統合LEDドライバ(最大40mAまでプログラム可能)
・低照度性能向上
・ダウンストリームニューラルネットワーク層または生の高速ビデオ用のパルスストリームを出力する統合電荷ドメインニューロン層
・競合他社に対する劇的なコスト優位性
・画像を迅速にキャプチャすることで処理コストを削減し、フレームあたりの処理時間増
・非常に高速なイベントをキャプチャし、スローモーションで分析する機能

仕組み
従来の高速カメラは、高価な高速データコンバータを利用してデータをキャプチャするため、AI入力層がピクセルから分離されるので、BOMコストが増加し、高速コネクタとインタフェイスコンポーネントが必要になる。Cheetah HSの電荷領域アーキテクチュアは、入射フォトンを電荷に変換し、最初のニューラルネットワーク層をアナログ形式で計算、下流ネットワークで処理できるパルス列を出力する。キャプチャレートはプログラム可能で、より低いフレームレートでより速いキャプチャ時間(処理コストの削減)またはより速いフレームレートで正確な測定やスローモーション分析が可能。

在庫状況
Cheetah HSは現在、チップ形式と完全なリファレンスカメラシステムの両方で入手可能