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古河電工、S帯集中ラマン増幅器を開発

April, 24, 2025, 東京--古河電気工業株式会社は、今後の大容量通信に必要な帯域拡張を実現するS帯集中ラマン増幅器を開発した。同製品には利得傾斜調整機能が搭載されている。

古河電工は、25年以上にわたって培ったレーザ製造技術とファイバ技術を活かし、S帯集中ラマン増幅器を開発した。集中ラマン増幅器とは、特定の励起光源を用いて光信号を増幅する装置で、内部に増幅媒体を持つことで高い利得を得ることができる。伝送路ファイバで信号を増幅する分布ラマン増幅器とは異なり、集中ラマン増幅器は内部に増幅媒体を備えている。

この製品は、古河のラマン増幅器用ポンプレーザFRL1441Uシリーズおよびデュアルポートラマンポンプを励起光源として、高非線形ファイバを増幅媒体として採用している。これにより、従来の技術では実現できなかった高効率な信号増幅利得30dB以上(高利得版)、利得平坦度0.4dB以下(高出力版)、NF4.7dB(共通)を実現した。また、自動制御機能の中で利得傾斜を±3dBの範囲で調整する機能を備えており、ユーザが柔軟にシステムの性能を調整できることも特長。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)