uEye EVS: IDS 、イベントベースセンサ搭載の新カメラシリーズを発売

April, 23, 2025, Obersulm--小さくて動きの速いオブジェクトを、モーションブラーなしでできるだけ効率的にキャプチャするにはどうすればよいか? 大量のデータを生成せずに、一般的に動きを分析するにはどうすればよいか? IDS Imaging Development Systems GmbH は、新しい uEye EVS で、これらの課題に対応するために特別に開発されたイベントベースのビジョンセンサを搭載した産業用カメラを発売する。
データの連続ストリームの代わりに、関連するイベントのみをキャプチャする。従来の画像ベースのシステムと比較して、生成されるデータの量は大幅に削減される。したがって、uEye EVS は、振動の光学監視や高速モーション分析など、高速での効率と精度が求められる用途に最適なソリューションである。

超小型のUSB3カメラは、最小の動きをリアルタイムで完全にロスなく視覚化する。その非常に高いダイナミックレンジのおかげで、ほぼ完全な暗闇でも機能する。これを可能にしたのが、SONY/Prophesee IMX636イベントベースビジョンセンサ。従来のイメージセンサとは対照的に、すべての画像を一定の間隔(フレーム)で完全にキャプチャするのではなく、シーン内の変化にのみ反応する。視野内の明るさがいつ、どこで変化するかに応じて、個々のセンサピクセルごとにイベントを送信する。時間分解能、つまり、輝度の2つの連続した変化の間の測定可能な最小時間差は、100µs未満にすることができる。「イベントベースのカメラは、優れた時間分解能を実現し、非常にダイナミックなシーンに最適である。情報を失うことなく高速なオブジェクトの動きをキャプチャするための最良の条件は、毎秒10,000枚以上の画像ベースのフレームレートに匹敵する」と、3DおよびビジョンソフトウェアのプロダクトオーナーPatrick Schickは説明している。同時に、センサは視野内の動かない領域をすべて無視するため、画像ベースのバリアントよりも10〜1000倍少ないデータを生成する。これにより、メモリと計算時間を節約できる。

「uEye EVS」カメラ製品ラインと初の uEye XCP-E 製品ファミリーにより、IDS はわずか 29 x 29 x 17 mm の超コンパクトな産業用フォーマットでイベントベースのセンサ技術を提供する。Cマウントアダプタ付きの完全密閉型亜鉛ダイキャストハウジング、コンパクトなサイズ、ねじ込み式のUSB Micro-Bコネクタにより、このカメラは工業および非工業分野の幅広いアプリケーションに最適である。製品ラインには、さらに多くのバリエーションが追加される予定である。