Products/Applications 詳細

島津製作所、回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX9 Version」を発売

April, 21, 2025, 京都--島津製作所は、4月9日に回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX9 Version」シリーズを国内外で発売した。
同シリーズは、従来製品のメインモニタに加え、X線照射部にセカンドモニタと業界初の3Dカメラ(オプション)を搭載し、回診業務のワークフローの改善に貢献する。セカンドモニタには患者情報やカメラ画像、様々な撮影条件を表示でき、検査前に必要な情報の確認を効率的に行える。
島津の回診用X線撮影装置は、電動アシスト機能による小回りの良さや滑らかな操作感、本体内蔵の大型モニタによるその場での画像確認のしやすさから、医療従事者や患者のウェルビーイング(心身の健康と幸福)に貢献してきた。このシリーズは、全世界で8000台以上の販売実績があり、同社の回診用X線撮影装置のフラッグシップモデルである。

回診用X線撮影装置は、病棟や手術室、救急エリアなどに移動させてX線検査を行う画像診断装置。多くの医療従事者に利用されるため、「操作の習熟度による画質のバラツキを抑えたい」「撮り直しの頻度を少なくして業務を効率化したい」といった要望があった。島津はカメラアプリケーションを用いた撮影支援機能「VISION SUPPORT」を提案しており、この製品は、X線照射部にセカンドモニタと3Dカメラを搭載して、カメラからの患者映像の確認と撮影条件の調整を可能にした。業界初搭載の3Dカメラで撮影に必要な角度や距離を自動計測し、ポジショニング不良による再撮影を防ぎ、業務効率化と被ばく低減に貢献する。

島津製作所は中期経営計画において、画像診断装置とAIやIoT技術を用いて新たな付加価値を提供する、「イメージングトランスフォーメーション(IMX)」戦略を推進している。島津製作所は、IMXの一環として、簡単操作かつ低被ばくに寄与する回診用X線撮影装置を開発し、より医療従事者と患者の負担が少ない画像診断を支援していく。
(詳細は、https://www.shimadzu.co.jp)