February, 25, 2015, 東京--ジャパンディスプレイ(JDI)は、腕時計型ウエアラブルデバイス(スマートウォッチ等)向けに、反射型カラー液晶モジュールを標準ラインアップ化する。この反射型液晶モジュールの消費電力は、一般的な透過型液晶モジュールの消費電力の0.5%以下まで低減している。サンプル出荷を2015年3月から、標準品の販売を7月から開始する。
近年、スマートフォンなどに連携してネットワークに接続できるウエアラブルデバイスが普及期を迎えている。時計、スケジュール管理、メール送受信、ナビゲーション、スポーツや健康管理等新たな用途が広がっている一方、バッテリー持ち時間を伸ばすこと、すなわち消費電力を削減することが、長時間身に着けて使用するウエアラブルデバイスでの重要な課題。
反射型液晶モジュールでは、透過型液晶モジュールで約8割の電力を消費するバックライトが不要になる。さらに、この製品は、画素ごとに配置したメモリにより、駆動電力が大幅に削減され、バッテリー持ちの改善に大きく寄与する。加えて、明るい屋外光の下での鮮明な表示を実現しており、アウトドアでの使用に強みを発揮する。
JDIは、2014年1月から腕時計型ウエアラブルデバイス向けの反射型カラー液晶モジュールの生産、販売してきた。新たに標準品をラインアップ化して、最終商品の開発負荷を低減、商品化のスピードアップに貢献することで、ウエアラブルデバイス向けビジネスの拡大を目指している。さらに今後はウエアラブルデバイス向けのみならず、産業系用途向け等にも反射型液晶の標準品ラインアップを拡充し、広範囲なユーザニーズに対応する。
主な特長
①画素に内蔵されたメモリ(メモリーインピクセル:MIP)によって表示画像データの保持が可能となり超低消費電力駆動を実現。
②光学設計を最適化した反射型液晶技術により高画質で、かつ外光下での視認性に優れている。