Coherent、光回路スイッチアプリケーション向け光トランシーバを発表

April, 11, 2025, Saxonburg--Coherent Corp.は、光回路スイッチ(OCS)を組み込んだデータセンタでの使用に最適化されたプラガブル光トランシーバセット導入を発表した。

OCSは、人工知能(AI)および機械学習(ML)アプリケーションで、これらのアーキテクチャのコスト、遅延、および消費電力を削減するためにますます採用されるようになっているが、OCSは、これらのトランシーバを通常定義する規格で想定されていたものを超えて、最大3dBの追加挿入損失をもたらす。Coherentは、OCSによる挿入損失に加えて、IEEEが定義した元のネットワーク挿入損失を満たすトランシーバを製造するために、最も関連性の高い3つの光規格を採用した。

OFC 2025で、Coherentは、400G FR4、2x400G FR4、および2x400G LR4-6規格の要件を満たすだけでなく、さらに3dBの挿入損失にも対応するトランシーバを発表した。
これらのトランシーバは、AI/ML クラスタで一般的に使用される多波長規格を使用して、QSFP-DD および OSFP フォーム ファクタの高密度 400G および 800G のニーズに対応している。これらは、そのようなクラスタを収容する大規模なハイパースケールデータセンタ向けに、最大6kmの到達範囲を提供する。近い将来、CoherentはOCSに最適化された1.6T FR8トランシーバもリリースする予定である。

「2024年にOFCでOCSを導入した際、AIの顧客がデータセンタの物理的な設置面積を損なうことなくこれらのスイッチを導入したいと考えていることに気づいた。つまり、顧客は、リンクがOCSを通過する場合でも、2kmと6kmのリンクを引き続き展開したいと考えている。これらの新しい光トランシーバにより、OCSは距離やリンクバジェットに妥協することなく対応できる」と、CoherentのOCSビジネスユニット担当SVP兼GM、Dr.Steffen Koehlerは話している。

CoherentのOCS最適化トランシーバは、OCSを使用しない状況では適用規格に準拠した従来のトランシーバと相互運用でき、OCSを使用する場合にはOCS最適化トランシーバと互換性があるため、導入の柔軟性に優れている。