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Teledyne e2v、近赤外波長の感度を高めた高速センサ発表

March, 11, 2025, Grenoble--Teledyne Technologiesの子会社、イメージングソリューションのグローバルイノベータTeledyne e2vは、最先端の高速CMOSイメージセンサLince5M NIRを発表した。Teledyne e2vの高度なイメージング技術を活用したこの新しいセンサは、可視波長と近赤外(NIR)波長の両方で性能を向上させ、幅広い商業、産業、医療アプリケーションに最適である。

Lince5M NIRは、解像度5.2MPixel(2,560 x 2,048)のモノクロイメージセンサ。定評のあるLince5Mをベースにしたこの新しいセンサは、可視光と近赤外の両方の波長で高速機能と高い量子効率(850nmで35%)を兼ね備えている。24のLVDS出力チャンネルを使用して、250fps(フル解像度、12ビットADC)の高フレームレートを実現している。Lince5M NIRは、モーションキャプチャ、スポーツ分析、産業計測、網膜イメージング、インテリジェントな交通監視など、非常に高速で暗い場所で鮮明な画像を必要とする要求の厳しいアプリケーション向けに優れた性能を発揮する。Teledyne e2vの5µmグローバルシャッターピクセルを中心に設計されたこのイメージセンサは、標準モードで55dB、ハイダイナミックレンジモードで100dB以上のダイナミックレンジであり、高コントラストのシーンの観察に最適である。

Lince5M NIRは、堅牢な28 x 28 mm 181 PGA(Pin-Grid Array)セラミックパッケージに収められており、幅広いCマウントレンズと互換性のある1インチの光学フォーマットを備えているため、費用対効果の高いカメラ統合が可能。動作温度範囲が-40℃から125℃までのLince5M NIRは、屋内と屋外の両方のアプリケーションに適している。

Teledyne e2vのマーケティングマネージャFrançois Trolezは、「Lince5M NIRは、可視スペクトルを超えた高速イメージングの独自の機能を提供するように特別に設計されており、近赤外領域で高いパフォーマンスを発揮する。堅牢な設計により、Lince5M NIRは、産業用および商業用の両方の要求を満たしている。現在Lince5Mを使用しているカメラメーカーは、両方の製品が同じ機械的および電気的インタフェースを共有しているため、Lince5M NIRに簡単に切り替えることができる。この新製品は、新しい市場やアプリケーションに対応する当社の能力を強化するものである」とコメントしている。