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TRUMPF、自動ソーティングでブレイクスルー

November, 12, 2024, Ditzingen/Hanover--TRUMPFの新ソリューション「SortMaster Station」と「SortMaster Vision」は、初めてプログラミングなしで全自動仕分けを可能にした。
これを実現するために、TRUMPFはAIおよびロボティクスソフトウェアのリーディングカンパニーであるIntrinsicと提携して革新的なプロセスと人工知能を使用している。このソリューションは、特に厚いシートや複雑な形状など、すべてのコンポーネントに柔軟に使用できる。

TRUMPFはEuroBLECH 2024で、2Dレーザカット部品の自動選別のための全く新しいソリューションを発表した。SortMaster StationとSortMaster Visionを使用すると、ユーザは特に信頼性が高く、プログラミングの手間をかけずに部品を分類できる。これの鍵は、SortMaster Stationがジオメトリに関係なく、最初のステップでシートメタルから部品を削除することである。その後、機械のオペレータは、分離された部品を手動で仕分けるか、SortMaster Visionによって完全に自動的に部品を取り外してパレタイズする。一方、レーザ切断機はすでに次のシートを処理している。「部品の自動仕分けは、板金の世界における最大の課題の1つである。従来の方法は、最大12㎜の中程度のシート厚の単純なコンポーネントに特に適している。多くの企業にとって、一般的な自動化ソリューションは柔軟性に欠け、プログラミングに時間がかかりすぎるため、部品を手作業で分類している。SortMaster StationとSortMaster Visionにより、TRUMPFはあらゆる板金部品の自動仕分けを可能にし、その技術的リーダーシップを改めて実証している」と、TRUMPFの工作機械担当CTO、Thomas Schneiderは説明している。TRUMPFは、3000および5000シリーズのレーザ切断機向けに、3メートル形式の新しいソリューションを顧客に提供している。

信頼性が高く、完全に自動化された取り外し
このソリューションでは、TRUMPFのLiftMaster Compactローディングおよびアンローディング自動化システムを使用している。切断装置のパレットチェンジャーからカットシートを取り出し、SortMasterステーションに搬送する。これにより、わずか数秒でコンポーネントがスクラップスケルトンから分離される。分離された部品は、選別エリアに運ばれる。「当社のソリューションにより、切断、分離、選別のプロセスが初めて互いに分離された。これにより、ユーザはレーザ加工機をより有効に活用し、スループットを向上させることができる」(Schneider)。3番目のパレットステーションでは、特殊なフォーマットなどの並列手動仕分けも可能。

カメラとインテリジェントソフトウェアによる仕分け
SortMaster Visionは、自動ソートに使用される。「Alphabet Groupの大手AIおよびロボティクスソフトウェア企業Intrinsicと数年間提携し、自動認識やロボットパスプランニングなどの適応ロボティクス機能をSortMaster Visionに導入した。これにより、ロボットはAIがサポートする画像認識を使用して、分離された部品を自律的に認識することができる」(Schneider)。ソフトウェアは、把持点を含むロボットのモーションプランを自律的に計算する。SortMaster Visionは、切断プログラムからすべての部品情報を独立して取得する。これを使用して、様々な削除を事前にシミュレートし、実行時に最適な削除を選択する。これにより、選別プロセスのプログラミングが不要になる。さらに、このプロセスにより、部品の範囲とバッチサイズに関して最大限の柔軟性が生まれる。「この革新的なプロセスとIntrinsicとのパートナーシップのおかげで、顧客は、バッチサイズが1であっても、従来のソリューションでは取り外せなかった部品を自動的に選別できるようになった」(Schneider)。これらには、特に、スクラップスケルトンで転倒したり傾いたりしやすい小さな部品や複雑な部品が含まれる。しかし、さらに厚い部品は、選別プロセスによって分離され、自動的に選別される。「この分離と仕分けのための全自動ソリューションは、真のゲームチェンジャーである」とSchneiderは話している。また、2つの選別モジュールは後付けすることもできるため、初期投資を削減し、自動化の度合いを段階的に高めることができる。