October, 31, 2024, Pittsburgh--Coherent Corp.は、ARM FL20Dファイバレーザの発売を発表した。大成功を収めたARMレーザファミリの新製品は、20kWという新たな高出力レベルと独自のデュアルリングビーム構成を特徴としている。溶接能力の大幅な進歩を表すARM FL20Dは、幅広いアプリケーションでより高速な速度と品質の向上を可能にする。
ARM FL20Dのユニークな設計は、センタービームと2つの同軸リングビームを組み込んでおり、すべて独立して制御されている。この構成により、溶接プロセスを正確に制御できるため、特に鋳造アルミニウムなどの困難な材料で優れた結果が得られる。ARM FL20Dは、多くのプロセスでフィラーワイヤの必要性を排除することで、大幅なコスト削減とプロセス効率の向上を実現する。
「ARM FL20Dレーザは、溶接業界にとって画期的な製品である。優れた品質を維持し、コストを削減しながら、より高速な溶接速度を達成する能力は、生産性と競争力の向上を求めるメーカーにとって理想的なソリューションである」と、Coherent Tampere(フィンランド)のマネージングディレクタ、Jarno Kangastupaはコメントしている。
ARM FL20Dファイバレーザーの主な特長:
・パワー増:最大20kWの最大パワーレベルにより、溶接速度を高速化する。
・デュアルリング構成:溶接プロセスを正確に制御し、優れた結果を得ることができる。
・フィラーワイヤーの排除:多くのアプリケーションでのコスト削減と効率の向上。
・優れた品質:鋳造アルミニウムなどの困難な材料でも一貫した溶接結果が得られる。
ARM FL20Dは、高性能溶接ソリューションに対する需要の高まりに対応するように設計されている。EVドライブトレイン用の鋳造アルミニウム溶接やホワイトボディアプリケーションなど、要求の厳しいアプリケーションを処理する能力は、自動車、航空宇宙、エネルギー貯蔵などの業界の資産となっている。
ARM FL20Dは2025年2月に市販される予定。