September, 24, 2024, Pittsburgh--Coherent Corp.は、QSFP-DDフォームファクタの業界初のLバンド800Gbpsコヒレントプラガブルトランシーバを発表した。この革新的な製品は、2024年9月23~25日までドイツのフランクフルトで開催されるECOC 2024で展示される。
ハイパースケールデータセンターや通信事業者は、ファイバ容量を低コストで拡張するソリューションを必要としている。CバンドからLバンドに拡張することで、ファイバ容量は32Tbpsから64Tbpsに倍増する。歴史的に、Lバンドはネットワーク機器メーカーの独自システムによってサポートされてきた。Coherentの新しい標準化された800G ZR/ZR+プラガブルモジュールは、ディスアグリゲーションを可能にし、より小型で効率的なフォームファクタでオープンエコシステムをサポートする。
「世界初のCバンド140GBaud IC-TROSAの成功を基に、Coherentは新しいプラガブルモジュールにより、この技術をLバンドに拡張することに成功した。現在、CバンドとLバンドの両方の800Gコヒレントトランシーバを搭載し、高い光出力パワーを備えている。これにより、クラス最高の伝送性能が得られる。当社は、InP技術プラットフォームの固有の機能を活用して、コアネットワークにおける光伝送の最先端を前進させ続け、エンドユーザに利益をもたらしている」と、テレコム担当EVC、Dr. Beck Masonは話している。
「DCIおよび通信ネットワークの帯域幅需要がますます高まっているので、Lバンド伝送は不可欠になっている。LバンドROADMの出荷台数は過去12カ月でほぼ倍増しており、ハイパースケールDCIの要件により、Lバンドプラガブルコヒレントトランシーバ市場はさらに急速に成長する見込である」と、Cignal AIのトランスポートハードウェア担当リードアナリストも、Kyle Hollaschは分析している。
QSFP-DDとOSFPの両方のフォームファクタでLバンド800G ZR/ZR+トランシーバを利用できるようになったCoherentは、IP-over-DWDMアプリケーションの容量とパフォーマンスカバレッジを強化する。これらのモジュールは、ルータやスイッチ上で直接コヒレントインタフェースを可能にするので、追加の光機器が不要になり、コストを400%以上削減できる。
800G ZR/ZR+ トランシーバは、Coherent L バンド 140 Gbaud IC-TROSA 統合コヒレント光サブアセンブリを活用しており、高効率で内部設計され、製造されたInP変調器およびレシーバと、組み込み波長可変レーザを組み合わせている。これにより、マイクロEDFAsを必要とするシリコンフォトニクスベースのLバンド実装と比較して、コスト、電力、サイズ、およびパフォーマンスの魅力的な利点が提供される。QSFP-DDなどのコンパクトなフォームファクタでは、Siフォトニクスはコストと消費電力が追加され、貴重なスペースが消費される。
「データを大量に消費するアプリケーションの出現、生成AIソリューションの急速な採用、場所やデバイスからのユビキタスなビデオ消費に牽引されて、帯域幅消費の絶え間ない軌跡に驚嘆している。L-band 800 ZR/ZR+プラガブルソリューションをツールボックスに追加し、既存のファイバプラントの容量を効果的に倍増させることは、ネットワーク事業者にとって非常に貴重で安心感を与えるものである。幸いなことに、多くの事業者は、ネットワーク容量を迅速に拡張する将来の必要性を予測して、Lバンド対応のラインシステムを展開する先見の明を持っていた。Coherentは、QSFP-DDフォームファクタを活用することで、Juniperのようなベンダが、800Gの直接検出あるいはまたはコヒレントオプティクス、さらに今ではCバンドまたはLバンドのDWDMオプティクスのポートごとの構成を容易にする、柔軟性と拡張性に優れたIPoDWDMソリューションを提供できるようにし、無数のクラウドおよびテレコムのユースケースにおけるボトルネックを軽減する」と、Juniperのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高開発責任者であるAE Natarajanはコメントしている。
Coherentは、ECOC 2024でPTX10002-36QDDJuniperルータの800G Lバンドトランシーバモジュールのデモを行い、IP-over-DWDM構成でのトランシーバの機能を展示する。このモジュールは、様々なライン変調フォーマット用に設計されており、800 Gbpsの長距離、600 Gbps、および400 Gbpsの長距離アプリケーションをサポートする。