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Crystal ISは、100mmバルクAlN基板で使用可能面積99%を達成

June, 21, 2024, NY--旭化成のグループ会社Crystal ISは、UVC LEDの現在の要件に基づいて、使用可能な面積99%の直径100mmの単結晶窒化アルミニウム(AlN)基板の連続生産に成功し、米国での製造を発表した。
AlNの超ワイドバンドギャップと高い熱伝導率は、UVC LEDだけでなく、次世代のRFおよびパワーデバイスにおいても、デバイスの信頼性と性能の向上に貢献する。

「過去9カ月間の大口径基板の品質向上は、結晶成長における当社のチームの専門知識を示している。AlNの固有の熱的利点により、ミッションクリティカルなアプリケーションや通信アプリケーションでより高性能なRFおよびパワーデバイスが可能になる。パートナーと協力して、パートナーのニーズを満たすためにこの材料をさらに開発できることを嬉しく思う」と、Crystal ISの社長兼最高経営責任者(CEO)、Eoin Connollyはコメントしている。

今回の快挙は、2023年8月に同社が発表した史上初の直径100mmが、2024年の半導体向け電子材料部門で大賞を受賞したことに続くものである。「セミコンダクタ・オブ・ザ・イヤー賞」は、産業タイムズ社が東京で発行する業界誌「電子デバイス産業新聞」が主催している。

Crystal ISは、ニューヨーク州グリーンアイランドの本社でバルク単結晶AlN基板を製造しており、2023年後半にRFおよびパワーデバイスの研究開発用に直径2インチの基板の販売を開始した。この直径100mmのマイルストーンは、代替材料を使用してRFおよびパワーデバイス用の既存の製造ラインに統合されるため、AlN基板上の新しいアプリケーションの開発を加速する。同社は、米国の施設で独占的に製造される直径100mmの基板を、UVC LEDを超えて拡大を続ける主要パートナーに今年提供する予定である。