Coherent、脱毛の成果向上させる新しいダイオードレーザバー

April, 1, 2024, PITTSBURGH--美容および皮膚科用途向けの高出力ダイオードレーザの世界的リーダー、Coherent Corp.は、脱毛業界向けの画期的なダイオードレーザバーを発表した。
この革新的な808nmバーは、2ジャンクション構成を採用しており、わずか100Aの入力電流で200Wの出力を供給し、従来のシングルジャンクションバーの効率を2倍にする。重要なマイルストーンであるCoherent 808 nmダイオードレーザバーは、不快感を大幅に軽減しながら、より速く、より安全で、より効果的な脱毛治療を可能にする。

世界のレーザ脱毛市場は、数十億ドル規模の産業に成長している。より効果的で痛みの少ないソリューションを求める声に応えるため、新しいCoherentの200Wレーザバーは、より短いパルス幅と高い繰り返し率で高出力を提供することで、重要な課題に対処する。

アップグレードを簡素化するために、新しいダイオードレーザは既存システムで使用されている電源と互換性がある。現在、100 A を必要とする 100 W 808 nm バーをベースとしている設計は、電源と電子機器を交換することなく、簡単に 200 W の性能にアップグレード可能である。これにより、大電流システムに関連するコストと安全性の懸念も軽減される。

「当社の2接合端発光レーザは、脱毛用のダイオードレーザバーの設計に大きな飛躍をもたらした。このイノベーションは、Coherentのマルチジャンクション技術における豊富な経験と、信頼性、安定性、大量生産で定評のある当社の強みである。この新しいレーザは、2024年夏までに本格的に生産される予定である」と、Coherentのレーザーコンポーネント&サブシステムビジネスユニットのSVC、DrKarlheinz Guldenは話している。

さらに、新しい200Wダイオードレーザバーの出力と動作特性は、市場におけるポータブル家庭用デバイスの普及を促進する可能性がある。808nmバーの高出力、低電流能力は、脱毛以外の用途にも応用できる可能性がある。固体励起、高エネルギーレーザ、レーザ核融合の研究に有望である。