COHERENT、業界初I-TEMP 100G ZR QSFP28-DCOモジュール

March, 28, 2024, PITTSBURGH--Coherent Corp.は、汎用性の高いI-temp 100G ZR QSFP28デジタルコヒーレントオプティクス(DCO)トランシーバを発表した。

Coherent I-temp 100G ZR QSFP28-DCOトランシーバは、エッジおよびアクセスネットワークの屋外ストリートキャビネットやポールマウント物理プラントへの導入向けに設計されており、より広い動作温度範囲をサポートするトランシーバを必要とする顧客に最適である。これらのトランシーバは、QSFP28 ポートを備えたすでに展開されているアクセスネットワーク機器に直接取付可能である。例としては、光回線端末(OLT)、アグリゲーションスイッチ、ミッドホールおよびバックホールアプリケーション用のルータなどがある。

「Coherent 100G ZR QSFP28-DCOプラットフォームは、当社が開発した100Gデジタルシグナルプロセッサ上に構築されている。昨秋発表のメトロROADMアプリケーション向け高送信出力バージョンや、今回発表する産業用動作温度バージョンなど、顧客ニーズに応える新しい製品バリエーションを引き続き追加できる。これらの製品の発売以来、私たちは大きな関心を寄せてきました。これらの新しいバージョンにより、100G ZR QSFP28-DCOトランシーバファミリーのアプリケーションとユースケースの数を増やし続け、コヒレント技術をネットワークエッジにさらに押し進めることができると考えている」と、Coherent TechnologyのVP、Matthias Bergerはコメントしている。

この新しいモジュールは、2022年に発売されたDSPコンポーネントファミリー、Steelertonデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を利用して、コンパクトなトランシーバサイズで消費電力を最小限に抑えるように最適化されている。このDSPは、効率的なシリコンフォトニクス光フロントエンドと電力最適化された波長可変レーザと組み合わされており、より広い動作温度範囲をサポートするように強化されているため、ケース温度85°Cでモジュールの消費電力は6W未満である。

2023年、CoherentはC-temp(商用温度:0°C〜70°C)でこのソリューションを初めて提供した。同社は現在、業界で初めてその性能を産業用温度範囲に拡張し、さらに幅広い展開機会を可能にしている。