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デジタルコヒーレント通信方式用「波長モニタ内蔵DFB-CAN」サンプル提供開始

March, 27, 2024, 東京--三菱電機株式会社は、光ファイバ通信用光トランシーバ(以下、光トランシーバ)の光源として使用される光デバイス新製品として、高速・長距離伝送可能な通信方式として期待されるデジタルコヒーレント通信方式用では業界初となる小型パッケージTO-56CANを採用した「波長モニタ内蔵DFB-CAN」のサンプル提供を4月1日に開始しする。これにより、光トランシーバの小型化と低消費電力化に貢献する。

IoT技術の発展により、ネットワークに接続される端末の増加に加え、高解像度映像ストリーミングや生成AI技術の利用拡大により、通信量が爆発的に増大しているため、ネットワークの高速化、大容量化がこれまで以上に求められている。光通信信号が高速になると波長分散による信号波形の歪みが発生し信号伝送可能距離が制約されることから、近年では信号処理技術の適用により歪みを補正でき、従来の強度変調通信方式に比べて高速・長距離伝送可能なデジタルコヒーレント通信方式が注目されている。また、通信量の増加に伴い、光トランシーバの利用個数も増加しており、光トランシーバや構成部品に対して、小型化、低消費電力化の要求も高まっている。

今回、三菱電機が開発した「波長モニタ内蔵DFB-CAN」は、デジタルコヒーレント通信方式用の光源として業界初となる小型パッケージTO-56CANを採用し、複数の光学部品を1チップ化した波長モニタチップとDFBレーザチップを搭載している。熱電変換素子の改良や放熱構造の最適化により消費電力1Wを実現し、また、波長モニタチップを同一パッケージに内蔵することで、DFBレーザチップの高精度制御が可能になり、波長1547.72nmのレーザ光を出力する。これにより、普及が進むデジタルコヒーレント通信方式用400Gbps光トランシーバや、OIFで現在仕様が検討されている次世代の800Gbps光トランシーバの小型化と低消費電力化に貢献する。

(詳細は、https://www.mitsubishielectric.co.jp