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古河電工、ラマン増幅器用励起光源FRL1441Uシリーズの帯域拡張でU帯に対応

February, 6, 2024, 東京--古河電気工業株式会社は、高出力低消費電力駆動のラマン増幅器用励起光源FRL1441Uシリーズについて、従来のS帯・C帯・L帯からの帯域拡張として、新たにU帯用途を開発しラインナップを拡充し、2024年4月より量産を開始する。
また、従来のFRL1441Uシリーズに搭載されるレーザチップ設計の最適化を図り、C帯での35℃動作において1Wファイバ出力を達成し、無効電力削減による更なる低消費電力駆動を可能とする励起光源の開発を行った。

今回、更なる帯域拡張に対応するため、L帯用の仕様500mW、最大消費電力10Wを踏襲し、より高出力化が課題となるU帯用ラマン増幅器用励起光源(波長範囲1520-1545nm)をFRL1441Uシリーズのラインナップに加え、2024年1月よりサンプル出荷し、S帯・C帯・L帯用励起光源とともに4月より量産を開始する予定である。

また、C帯において、35℃での4A駆動時には従来の同社製品のファイバ出力は800mWだったが、新製品ではレーザ素子設計の最適化により1Wを達成した。同製品は従来のFRL1441Uシリーズと同様に14ピンバタフライパッケージでの製品開発を行い、これにより無効電力を削減し、更なる低消費電力化に貢献する。
また、今回はFRL1441Uシリーズを一層高性能化させるために、チップの構造設計を最適化することでレーザチップの電気抵抗を10%以上低減し、より低消費電力駆動で高出力動作が可能なレーザチップの開発を行った。この開発には、25年以上培ってきたInP(注2)系光半導体材料を用いた光半導体プロセス技術と高精度のファイバ結合技術に加え、同社独自の低損失・高効率の半導体レーザ素子構造が採用され、また特許取得済みの高効率動作の半導体レーザ素子構造の設計最適化が生かされている。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)