February, 6, 2024, Ulm/San Francisco--産業用レーザ熱処理用VCSELソリューションのグローバルリーダTRUMPF Photonic Componentsは、米国サンフランシスコで開催されるPhotonics West 2024で、エリアヒーティングおよびeモビリティアプリケーション向けの最新のTruHeat VCSEL製品開発を展示た。
VCSELベースのレーザヒーティングシステムは、工業プロセスに直接、均質でゾーン制御可能な熱処理を提供する。TRUMPF Photonic Componentsのマーケティング&セールス担当VP、Ralph Guddeは、「当社が紹介する一例は、バッテリーフォイル乾燥用の次世代TruHeat VCSELシステムで、さらに高い効率を提供し、より低い電力密度をサポートする。均質な加熱と照明ゾーンの制御、高速処理、小さな設置面積、低CO2排出量による高いプロセス品質は、顧客のメリットになる」と説明している。
バッテリーフォイル乾燥用途向けの新TruHeat VCSELレーザヒーティングシステム
電極コーティングの乾燥はデリケートなプロセスであり、非常に大きくて非効率的な対流式オーブンを使用しているため、リチウムイオン電池製造のエネルギーの大部分を消費する。レーザ乾燥には、エネルギー効率の向上、床面積の削減、プロセス制御の向上など、いくつかの利点がある。したがってTRUMPFは、比較的低い出力密度で非常に大きな表面を均一に乾燥させるTruHeat VCSELレーザヒーティングシステムを開発した。TruHeat VCSELレーザヒーティングシステムは、最新世代の多接合VCSELアレイをベースにしており、加熱システムは高効率の駆動エレクトロニクスによる熱設計に最適化されている。980nm波長は、すべての電池電極材料に強く吸収されるため、高い乾燥効率をサポートしている。
TruHeat VCSELレーザヒーティングシステムは、独立したゾーンを持つモジュール設計になっている。これにより、個々の照射ゾーンを厳密に制御して、最適な均質性だけでなく、例えばコーティングのエッジでの強度を低くしたり高くしたりするなど、強度プロファイルのカスタマイズもサポート可能である。