October, 10, 2023, 東京--古河電気工業株式会社(古河電工)は、ハイパースケールデータセンタやエッジデータセンタにおけるCPOを用いた次世代ネットワークスイッチ装置の実現にむけ、低消費電力の外部光源を開発した。
古河電工がで開発したCPO用外部光源は、光トランシーバで一般的に用いられるQSFP ハウジング、8チャンネルTOSA(Transmitter Optical Sub-assembly)と制御回路で構成されている。8チャンネルTOSAには、非冷却状態で高い光出力を得るために、自社製高出力DFB(Distributed Feedback)レーザダイオードを内蔵し、さらに高い光結合効率を有する光学系を実現した。TOSAの放熱構造も最適化し、TOSAケース温度55℃、チャンネル当たりの光出力100mWの駆動条件において、レーザ駆動電流を300mA以下まで抑制した。8チャンネルTOSAを駆動する駆動回路は、MCU(Microcontroller Unit)、温度センサ、レーザ駆動回路で構成され、ホストからのコマンドに基づく制御をおこなう。ハウジング温度55℃、チャンネル当たりの光出力100mWの駆動条件では、TOSAと制御回路をあわせた消費電力で5.6Wを達成した。電力変換効率としては14.3%となり、業界最高レベル(同社調べ)を達成している。このように、小型のQSFPハウジングを用いても十分に低消費電力で動作する外部光源を実現し、CPOを用いたスイッチ装置の実用化に向けて、サンプル出荷を既に開始している。また、量産開始は、2025年度以降を予定している。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)