Raytheon UK、英国のレーザ兵器を組込

September, 21, 2023, London--レイセオンUK(Raytheon UK)は、英国でテストおよび統合される最初の高エネルギーレーザ兵器システムを受け取る予定であり、これは、そのようなシステムがどう配備されるかについての理解で大きな前進となる。レイセオンUKは、RTXのレイセオン事業の英国部門。

無人航空機(UAV)などの空中脅威を阻止するように設計されたこの15kWレーザは、英国国防省の国土デモンストレータープログラムの最新の開発である。レイセオンUKは、2021年に英国のウルフハウンド装甲車両にレーザシステムを開発して設置する契約を結んだ。

「この変革的な技術の到来は、ドローンやUAVから、より複雑なミサイルシステムまで、様々な脅威に対処するために指向性エネルギーを使用するというMoDとのコラボレーションにおける重要なマイルストーンである」と、レイセオンUKの武器およびセンサのマネージングディレクタ、Julie Finlayson-Odellは話している。「このシステムは、何十年にもわたる投資、研究、革新の集大成であり、その到着は、指向性エネルギー兵器が英国軍の他の要素とどのように安全かつ効果的に機能できるかを理解するという英国の統合レビューの主要な戦略的目標達成を支援するというわれわれの継続的なコミットメントを反映している」。

高エネルギーレーザ兵器システムは、極端な暑さ、寒さ、雨、霙、雪などの困難な気象条件を含む、複数のフィールドテストで設計どおりに機能した。今年初めに米国で行われた4日間の実弾射撃演習で、システムは短距離攻撃、群れ攻撃、長距離脅威のシナリオで数十のドローンターゲットの獲得、追跡、標的化、破壊に成功した。

レイセオンの高エネルギーレーザ兵器システムはコンパクトで可搬で、様々なプラットフォームに設置でき、他の防空システムに簡単に接続できる。深く、再充電可能なマガジンと最小限のロジスティクスを備えたこのレーザ兵器は、軍事および重要なインフラストラクチャを保護し、脅威を迅速に打ち負かすための手頃な価格で実行可能なオプションである。このシステムは、ほぼ無限のショット数と精度を提供し、巻き添え被害は非常に低く、従来の弾薬に代わる手頃な代替品となっている。

レイセオンUKは、米国の投資の成功に基づいて構築されている。ここでは、合計8の高エネルギーレーザ兵器が米軍に納入された。これらのシステムは、25,000時間の運用時間で400を超える標的を打ち負かした。

レイセオンは、軍事および民間の顧客があらゆる環境で複雑なUASの脅威を打ち負かすことを可能にする技術と、完全でカスタマイズ可能なシステムを開発した。同社は、脅威をより効率的に打ち負かすために、統合された高性能センサと費用効果の高いキネティックおよび非キネティックエフェクタを開発した。これにより、幅広い脅威に対して適切なエフェクタを選択できる。

英国への最初のシステムの納入は、レイセオンUKがスコットランドのリビングストンに新しい高度なレーザ統合センタを正式に開設したときである。2022年7月に最初に発表された同センタは、レイセオンの防御型レーザ兵器のテスト、配備、保守に重点を置いており、レーザ兵器を迅速に配備、保守、修理できるようにするために設立された地域ハブである。