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伝送システムを低雑音に抑える前方励起ラマンユニットを開発

March, 1, 2023, 東京--古河電気工業株式会社は、伝送システムの雑音特性を従来と比較して改善し、信号伝送の高品質化と長距離化を実現する前方励起ラマンユニットを開発した。
開発された製品は、2023年7月からサンプル出荷し、順次製造を開始する。

今回開発した前方励起ラマンユニットは、雑音を抑えたインコヒーレント光を励起光に用いている。インコヒーレント光は広帯域であるため、励起光源と信号光の相互作用を平均化できる特徴がある。そのため、前方励起ラマン増幅において、雑音の影響を抑えて高品質な信号伝送を実現できる。
また、従来の後方励起ラマン増幅に比べ、前方励起ラマン増幅を追加した場合は信号光パワーの劣化分が少ないため、信号品質を維持したまま伝送することができる。その結果、伝送距離の拡大、また、同じ距離ならば一段と高品質な信号伝送が実現し、近年の伝送速度の高速化に伴う伝送距離の短尺化の課題解決に貢献することができる。

これらの開発に加え、現在は古河独自技術である二次励起方式を用いてインコヒーレント光を増幅させ、ラマンユニットの高出力化を図っているが、今後は光半導体インコヒーレント光源の出力向上により、更なる特性改善を進めていく。

同製品は、2023年3月7日~9日に米国サンディエゴで開催される「OFC 2023」で展示(OFS Fitel, LLCブース内・ブース番号3229)する。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)