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TRUMPF、1300nm超SWIR VCSEL産業化

February, 7, 2023, Ulm--TRUMPF Photonic Componentsは、1300nm超SWIR VCSELを製造産業化する。狙いは、OLEDアプリケーションでのスマートフォンなど量産アプリケーションのサポート。
 TRUMPFは、工業グレード製造水準で、1300nmを上回る長波長で赤外レーザコンポーネントの高率に関して傑出した成果を実証している。これによりTRUMPFは、1300nm~2000nmの範囲でInP VCSELsの量産に一歩踏み出すことになる。
「TRUMPFでは、われわれは、この革命的な製造工程の成熟、標準化実施に懸命に取り組んでいる。これにより、この傑出した技術を魅力的なコストソリューションで展開することになる。当社の目標は、2025年に量産市場への最初の製品投入である」とTRUMPF Photonic ComponentsのCEO、Berthold Schmidtは、コメントしている。新しい工業生産プラットフォームの開発によりTRUMPFは、現在の760nm~1300nm範囲のGaAsベースVCSELsポートフォリオをNIRアプリケーションへ拡大する。新しいプラットフォームは、GaAsよりも長波長スペクトルで柔軟性が増すが、それでもコンパクト、ロバストおよび経済的な光源としての同じ利点を提供する。「長波長VCSEL量産実施成功の下準備はできている。しかし、まだ道のりがあることは分かっている。量産に先行して、主要な製造装置投資が必要である」とSchmidtは、付け加えている。

VCSELsの新しいアプリケーション分野
長波長VCSELsの産業化により広範なアプリケーション領域に革命が起こる。SWIR VCSELsは、短波VCSELsと比較してアイセーフを維持しながら、高出力アプリケーションに利用できるからである。長波長ソリューションは、より広い波長域で、陽光のような攪乱光の影響を受けない。スマートフォンやコンシューマ電子機器の量産市場で人気のある一例は、OLEDの下のアプリケーションである。InPベースVCSELsは、これらOLEDディスプレイ下に簡単に設置でき、他の機能を邪魔せず、高いアイセーフ基準という利点がある。OLEDディスプレイは、長波長センサソリューションにとって膨大なアプリケーション領域である。「将来、われわれはコンシューマセンシング領域だけでなく、自動車LiDAR、長距離データ通信アプリケーション、分光アプリケーションなどの医療応用、PICs、量子フォトニック集積回路(QPICs)で量産プロジェクトを見込んでいる。関連需要により、SWIR VCSEL技術は、量産でブレイクスルーとなる」とSchmidtは、話している。

並外れたテスト結果
TRUMPFは、~1390nm波長で140℃までのVCSELレーザパフォーマンスを示す結果を紹介している。製造技術は、量産拡張可能であり、出力波長は、1300nm~2000nmに調整可能であるので、アプリケーションの範囲は広い。直近の結果は、優れた再現性挙動と卓越した温度性能を示している。

(詳細は、https://www.trumpf.com)