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島津製作所、赤外ラマン顕微鏡「AIRsight」を国内外で発売

November, 18, 2022, 京都--島津製作所は、11月16日に赤外ラマン顕微鏡「AIRsight」を国内外で発売した。製品は、赤外分光法とラマン分光法という2つの分析手法を同一の装置で行える、普及機種として世界唯一の顕微鏡システム。化学や電機・電子、機械・輸送機などにおける微小異物解析や品質管理だけでなく、社会課題であるマイクロプラスチックの研究にも役に立つ。

赤外顕微鏡は、赤外分光法を用いた分析装置と光学顕微鏡を組み合わせた顕微鏡の一種。定性に用いるデータベースが充実しており、異物検査で多く使用されている。一方、ラマン顕微鏡は、ラマン分光法で得られるラマンスペクトルを検出し測定する分析装置と光学顕微鏡からなる装置。赤外顕微鏡が不得意とする水溶液や無機物、微小なサンプルの分析に効果を発揮する。

新製品は、赤外分光法とラマン分光法を1台の顕微鏡で実現した。極微小部の同一箇所における赤外スぺクトルとラマンスペクトルを取得可能なオンリーワン顕微鏡。赤外スペクトルとラマンスペクトルからは相互に補完する情報が得られる。また、サンプルを移動させず、同一ステージで両スペクトルを取得できる。さらに、赤外顕微鏡とラマン顕微鏡を2台設置する場合と比べて、設置面積を削減できるだけでなく、同じソフトウェアで2手法を制御でき、操作性も向上する。なお、この製品の使用にはフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)との接続が必要(IRTracer-100、IRXross、IRAffinity-1Sの3機種)。

(詳細は、https://www.shimadzu.co.jp