September, 24, 2014, Keene--富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)は、メトロネットワークの1,000km以下の伝送に対応し、CFP MSAトランシーバと同一のインタフェースで、デジタルコヒーレント方式を採用した100G コヒーレントCFP トランシーバの開発に成功した。
同製品は、2015年前半に販売開始の予定。この製品を採用することで、メトロネットワーク向け100G通信装置の小型、低消費電力、低コスト化を実現できる。
近年の急激な通信トラフィックの増加により、メトロネットワークにおいても、長距離、大容量、高密度、低コストの100G光ネットワークが求められている。光トランシーバについては、現在コアネットワーク用途では、長距離、大容量のOIF 100GLH-EM仕様に準拠した100G コヒーレントトランシーバの適用が拡大している。メトロネットワーク用途でも、より小型、低消費電力、低コストのコヒーレントトランシーバが求められており、現在データセンタ内などの短距離伝送で主流となっているCFP MSAに準拠したトランシーバと同じインタフェースを持った、デジタルコヒーレント方式対応プラガブルタイプのCFPコヒーレント トランシーバが期待されている。
FOCはメトロネットワークの1,000km以下の伝送に対応し、CFP MSAトランシーバと同一のインタフェースで、デジタルコヒーレント方式を採用した100G コヒーレントCFPトランシーバの開発に成功。予定では、2015年前半に同製品の販売を開始する。
製品の主な特長
1.CFP-MSA準拠のプラガブルモジュール: 現在、100GbEで主流となっている業界標準規格のCFP MSA (LR4/ER4)と同じインタフェースを持ったコヒーレント トランシーバ。
2.デジタルコヒーレント用新規デバイスの適用: 波形歪補償などを行なうデジタル信号処理部にはNTT エレクトロニクス(NEL)製低電力100Gデジタルコヒーレント信号処理LSI(LP-DSP) を採用。また、変調器にはFOC小型光半導体変調器、受信器にはFOC小型集積受信モジュールを採用。併せて光デバイス制御技術を活用して、環境変化に対して高安定なモジュールを実現。
3.小型回路設計・高密度実装技術の開発: 回路規模を削減する回路設計技術と高密度実装技術を駆使して、第1世代(5” x 7”)コヒーレント トランシーバと比較して、体積比で40%、搭載面積比で50%の小型化を実現。