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キーサイト・テクノロジー、65GSa/s高速任意波形発生器を発表

September, 10, 2014, Tokyo--キーサイト・テクノロジー(Keysight Technologies)は、65 GSa/s、20 GHzを実現したモジュール型任意波形発生器を発表した。
 高速、広帯域、多ポートが特長の新製品「M8195A 任意波形発生器」は、たとえば多値のデジタル信号(PAM4やMIPI C-PHYなど)、32 Gbaud、それを超える複雑な変調信号による電気および光信号の評価が可能。M8195Aは業界で最も多機能な任意波形発生器となっている。
 DCから20 GHzまでの帯域に対応しており、きわめて短いながらも正確なパルス発生が可能。最大20 GHzまでの広帯域信号を発生できるM8195Aは、超高速デジタル通信、レーダー、電子戦、衛星、無線機器の開発用途などにおいて威力を発揮する。高サンプリング速度、広帯域、多ポートを同時に実現している点がこのシステムの大きな特長。2値または多値のマルチチャネル・デジタルインタフェース、光通信でのデジタルコヒーレント信号、広帯域通信などの用途において、信頼性および再現性の高い試験が可能となる。
 M8195Aでは周波数・位相応答校正機能を内蔵しており、様々な信号補正(シグナル・プリディストーション)に対応している。そのため、高速データレートにおいても、きわめて純度の高い信号を発生することが可能。この手法を活用することで、任意波形発生器―測定対象物間の接続ケーブルや治具の影響を補正したり、意図的に任意の伝送路に負荷を加えたりすることができる。この機能はハードウェアで実現しており、波形出力時であってもパラメーター変更が可能。
 M8195Aは最大で16 GSaの波形メモリが搭載可能。これにより、長時間にわたるより現実的な信号シナリオを作成できる。また、M8195Aのモジュールを複数枚搭載することで多チャネル化が可能となる。5スロットのAXIeシャーシを利用した場合、最大で16chsの同期信号を発生することができる。

M8195A 任意波形発生器の主な特長
・多値信号(PAM4など)を4chsで発生。最大32 Gbaudで歪みやジッタなどを付加
・複雑な変調ベースバンド信号を2組(4chs)発生可能。32 Gbaudもしくはそれ以上の高速レートの光通信でのデジタルコヒーレント信号の試験に最適
・20GHzアナログ帯域幅で最大65 GSa/sのサンプリング速度に対応。AXIeモジュール1スロットで、正確に同期のとれた4chsの信号を発生可能
・最大2 Vpp差動出力電圧。-1~3.3 Vの出力範囲でDCオフセットの設定が可能
・最大16GSaの波形メモリを搭載でき、長時間にわたるより現実的なシナリオでの信号発生が可能

 M8195Aは、高性能機器向けのモジュール規格XIeに準拠している。キーサイトは、2スロットまたは5スロットのシャーシを提供している。