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MPQ、世界最強デュアルコム分光計

July, 20, 2022, Hamburg--マックスプランク研究所(MPQ)は、世界最強のデュアルコム分光計を開発した。これは、大気科学、バイオメディカル診断、早期ガン診断など、多くのアプリケーションに道を開く。

同システムの核心部分は、特殊タイプのレーザ利得媒体、薄いディスク、それにこの媒体を囲む独自構成のミラー、およびレーザ共振器である。
 研究チームリーダー、Oleg Proninは、「われわれのデュアルコムレーザ光源のカギは、簡素であること。2つの個別レーザを使い、それらをアクティブに安定化、相互にロックする代わりにわれわれの2つのレーザ出力は、同じレーザ共振器から出ているので、優れた固有の相互安定性を達成している」と説明している。デュアル出力レーザは、これまでのものに比べると一桁高出力。これは、大気科学、バイオメディカル診断など多くのアプリケーションに扉を開く。明らかになったスペクトル域の原子線、われわれの宇宙で最も正確な時計、核時計の精密計測などの基礎研究アプリケーションがこの分光計により射程に入る。

デュアルコム分光計は、光の超高速電界振動(10^15-sec)を無線周波数域(10^6/sec)に変換する。信号は、最新のエレクトロニクスでリアルタイム検出可能である。プロセスは、わずかな間隔差の2つのレーザパルス列で実現される。それはミリ秒時間スケールの高速取得時間で高感度と分解能を達成。メガワットレベルのピークパワーは、周波数変換によりUVC域で高分解能分光法に道を開く。これは、今日の分光計では、まだカバーが不十分なスペクトル域である。複雑なアクティブ安定化レーザシステムと比較すると、コンパクトサイズは、大気センシング、高精度距離測定など実世界のアプリケーションを容易にする。

(詳細は、https://www.mpq.mpg.de)