Infineonとpmdtechnologies､Magic Leap2に3D奥行き検知技術を開発

June, 29, 2022, Munich--Infineon Technologies AGとpmdtechnologies ag (pmd)は､Magic Leap2のために3D奥行きセンシング技術を開発した｡これは､先進的な産業および医療アプリケーションを可能にする｡

拡張現実(AR)アプリケーションは､われわれが生活し働く方法を根本的に変える｡今年後半､ARパイオニア､Magic Leapは､最新のARデバイス､Magic Leap 2を発表する予定である｡Magic Leap 2は､特にエンタプライズ利用向けに設計されており､市場で最も没入型のエンタプライズARヘッドセットになる｡人間工学に基づいたデザインで業界トップのオプティクスおよび強力なコンピューティングで､Magic Leap 2によりオペレータは､より効率的に作業できるようになり､複雑なプロセスを最適化する企業を支援し､スタッフはシームレスに協働できるようになる｡Magic Leap 2の主要機能の1つは､Infineon Technologies AGと pmdtechnologies ag (pmd)が共同開発した3D 間接Time-of-Flight (iToF)奥行きセンシング技術｡

Magic Leap 2は､REAL3 3D Image Sensorの潜在力を実証している｡新しい改善されたIRS2877C Time-of-Flightイメージャは､ユーザ周囲の物理的環境を捉え､デバイスがそれを理解し､最終的にそれとの相互作用を助ける｡3DイメージャのVGA解像度により多くの様々な物体の細部を検出することができる｡

両社が共同開発したTime-of-Flightは､顔､手の細部､あるいは物体の3D画像とともに環境の正確な3Dマッピングをリアルタイムで作成する｡この進歩は､Magic Leap 2との正確な環境的相互作用の実現に役立つ｡加えて､センサは､Magic Leap 2で強化されたジェスチャコントロールを可能にする｡Infineonとpmdは､3Dセンサを最適化して消費電力を最小化し､Magic Leap 2の熱を減らし､バッテリ寿命を延ばした｡

｢環境を正確かつリアルタイムでセンシングすることは､ARアプリケーションにとって極めて重要である｣とMagic LeapのCTO､Julie Greenは､話している｡｢Magic Leap 2は､さらなる没入ユーザエクスペリアンスを提供する｡これらの優れた機能は､物理的世界とデジタル世界のなお一層のシームレス接続を支援する｣｡

｢われわれは､プロ環境に3Dイメージャ技術を導入した｡そこでは､正確さと信頼性がライフセービング的特徴である｣とInfineonのPower & Sensor Systemsの部門長､特定CMO､Andreas Urschitzは話している｡｢最新の3D TOF技術は､ヘルスケアや産業で新しいARおよびMRアプリケーションを可能にする｡われわれが生活し､働く仕方を根本的に変えようとしている｣｡

｢われわれの技術は､Magic Leap 2が､物理的環境で物体の位置をミリメートル精度で検出できるように支援する｡仮想的物体を実世界に導入し､ユーザが部屋を歩き回るときに､そのままそこにあり､他の実際的な物体が目の前に現れると､仮想物体は､はっきり見えなくなる｣とpmdのCEO､Bernd Buxbaumは言う｡｢それは､明るい陽光あるいは真っ暗闇でも信頼性よく機能する｡このような場合､他の奥行きセンシングソリューションならその限界に達する｣と同氏は説明している｡

ますますARが､これらの技術進歩を利用する産業および医療環境に適用されるようになる｡例えば､ミュンヒェンのデジタル医療技術企業､Brainlabは､同社の患者特化､AI駆動の解剖学的セグメンテーションの視覚化ソフトウエアとMagic Leapの空間コンピューティングを結合して外科医に患者の生体構造理解向上を提供する｡
(詳細は､https://www.infineon.com/)