January, 13, 2022, Vienna--UpNanoによる強力なレーザが、革新的なブラック材料を重合化する。新しい透明材料と組み合わせることで完全光学システムの3Dプリンティングが可能になる。
ブラックで高精度3D構造が、2光子重合化(2PP) 3Dプリンティングプロセスを使ってプリントできる。これは、長い間、不可能と見られていた。非透過(ブラック)材料は、プリンティングプロセスの重合化効率を著しく低下するからである。今回、2ppスペシャリストUpNano GmbHは、NanoOneプリンタ範囲の並外れた高レーザ出力の恩恵を受けるそのような材料の開発に成功した。適切に名付けられた材料UpBlackは、最近開発された光学的透明材料UpOptoと簡単に統合可能であり、全光学系(レンズやホルダー)の2PP-3Dプリンティングを1つのプリンティングシステムで可能にする。
非透過材料の光重合化は、言葉の矛盾のように聞こえる。しかし、UpNanoによって、それが可能であることが実証された。
UpBlackは光学系のプリンティングに最適である。光学系は、レンズ、透明光学パーツに非透過性保持構造を必要とすることがよくある。これらは、今では、UpNanoのNanoOne 3Dブリンティングシステムの高解像度でプリントできる。「補完的に、われわれは、商用利用できる材料範囲に光学的透明材料ももっている」とUpNanoのCEO、Bernhard Küenburgは付け加えている。「UpOptoというこの材料は、非常に低い蛍光性示すことから恩恵を受けている。これは、多くの光学的、生物学的、医学的アプリケーションと干渉する」。実際、UpOptoは、高い生体適合性を示しており、その非細胞毒性は、EN ISO 10993-5:2009で承認されている。これは、マイクロ流体を扱う顧客には重要である。「UpBlackとUpOptoをいっしょに使うことで、われわれの顧客は、一台のプリンタで全光学系をブリンとできる」(Bernhard Küenburg)。大手のアジアコングロマリットを含むUpNanoの複数の顧客は、すでにこのイノベーションを利用している。
しかしNanoOneプリンタの高いレーザ出力は、競合システムから区別する唯一の特性ではない。最適化された光学経路、特許となっている適応分解能技術、スマートアルゴリズムもレーザスキャニングに使用されている。これらをいっしょにすることで高分解能3Dプリンティングが、以前には達成されたことのない、12桁にわたり可能になる。
UpNanoの成長は、R&Dとイノベーションに強く集中していることによる。その特許となっている適応分解能技術により、短い製造サイクル、マイクロメートル分解能でセンチメートルサイズの物体をプリンティングできる。先頃、同社はNanoOne Bioおよび共同開発のX Hydrobio INX U200を発表した。これは、商用入手できる唯一の2光子ハイドロゲル材料であり、生物学アプリケーション向けに、高精度に3Dプリントされた構造内の培養プレートに生きた細胞を直接埋め込める。産業と学術双方からの受注が、同社の必要性を急速に拡大している。
(詳細は、https://www.upnano.at)