浜松ホトニクス､画像再構成不要の医療用イメージングに成功

October, 28, 2021, 浜松--浜松ホトニクスは、独自の光検出技術と信号処理手法により、画像再構成処理を行うことなく、一対の検出器による高精度の医療用イメージングに世界で初めて成功した。
　この研究成果を応用することで、従来の陽電子放射断層撮影（Positron Emission Tomography、以下PET）装置やコンピューター断層撮影（Computed Tomography、以下CT）装置などの放射線検査装置と同等以上の高い精度ながら、シンプル、コンパクトで迅速な診断を行うことができる全く新しい形状の放射線検査装置の実現が期待できる。これにより、ガンなどの病変の検査効率が向上するとともに被ばく量を低減できることから、患者や医療従事者の負担を軽減することができると見込まれる。

研究成果は、米カリフォルニア大学デービス校のサイモンチェリー特別教授のグループや福井大学の玉川洋一教授のグループ、北里大学の長谷川智之教授との共同研究により得られたもので、英国の学術誌「Nature Photonics」の電子版に10 月14 日（木）付けで掲載された。
(詳細は､https://www.hamamatsu.com)