October, 4, 2021, 浜松--浜松ホトニクスは、量子カスケードレーザ(Quantum Cascade Laser、QCL)の開発で培ってきた量子構造設計技術と回路設計の工夫により、中赤外光に感度を持つ光検出器「量子カスケード光検出器(Quantum Cascade Photodetector、QCD) P16309-01」の製品化に世界で初めて成功した。
実用化されている室温動作の中赤外光検出器では世界最高となる、遮断周波数20ギガヘルツ(以下GHz)製品を分析機器の光検出器として用いることで、燃焼や爆発などの化学反応をピコ秒(ps)単位で計測できることから、従来は不可能だった極めて短い時間間隔での分析が可能となる。また、高速大容量の空間通信や長距離向けLiDARなどへの応用も期待される。
新製品は、国内外の研究機関や分析機器メーカー、通信事業者、輸送機器メーカーなどに向け、10月1日より販売を開始となっている。
(詳細は、https://www.hamamatsu.com)