June, 18, 2014, Tokyo--三菱電機は、プロジェクタの光源として、発光波長638nmの鮮やかな赤色で世界最高 の連続駆動光出力1.8Wを実現した赤色半導体レーザを開発した。
今回の開発により、赤色の再現性が高く、消費電力が小さいプロジェクタの製品化が期待できる。
開発の特徴
1.レーザ素子の構造変更により、発光波長638nmで連続駆動光出力1.8Wを実現
・レーザ素子の層構造の変更や発光領域サイズの見直しによって光出力を増大
・世界最高の連続駆動光出力1.8Wを実現
・視感度の高い波長638nmと連続駆動光出力1.8Wにより、約220ルーメン相当の光源の構成が可能
・電力変換効率 約38%の高効率を実現し、消費電力を低減
2.パッケージの変更により、業界トップレベルの広い動作温度範囲を実現
・φ5.6mmから大型のφ9.0mm TO-CANパッケージに変更したことで、放熱性を改善
・1.8W 連続駆動で、0~45℃の動作温度範囲を実現
・55℃の高温動作時においても、光出力1.3Wの高出力連続駆動を実現
今後は、さらなる高出力化、低消費電力化を図り、プロジェクタ光源の半導体レーザへの移行が始まると考えられる2015年度に製品化する予定。