June, 11, 2014, Thousand Oaks--テレダイン(Teledyne Technologies Incorporated)は、同社子会社、テレダインブラウンエンジニアリング(TBE:Teledyne Brown Engineering, Inc)とドイツ航空宇宙センタ(DLR)とが、ベルリン航空ショーで署名し、商業宇宙イメージング提携を正式に承認したと発表した。これにより、地球観測のために国際宇宙ステーション(ISS)を利用することになる。
契約にしたがい、DLRはDLR地球検知画像分光計(DESIS)、ハイパースペクトラル計測装置を作製することになる。テレダインは、これをISSベースイメージングプラットフォーム、MUSES(Multi-User System for Earth Sensing)に統合する。MUSESプラットフォームは、最大3台までの他の地球観察計測器をホストする。テレダインは、これらを森林のマッピングとモニタリング、海上領域認識、石油とガス探査、自然災害対応などの分野の商用アプリケーションで使用する。
テレダインの会長/社長/CEOのロバート・メラビアン氏は、「この契約によりテレダイン、TBE、それにDLRは国際宇宙ステーションの商用利用の最前線に立つことになる。DLRと協力して、MUSESプラットフォームとDESIS装置の独自性を最大限発揮できるように専門技術を結集して適用していく」と話している。
DESIS装置は、可視光から近赤外の範囲で地球をイメージングすることができる。DLRは高精度のスペクトラルデータを大気物理学や地球科学の研究に利用する。また、DLRは、DESIS装置がミッションを終えて地球に帰還したところで、遠隔探知装置に対する宇宙環境の影響を調べることを計画している。
MUSESに搭載する計測装置は、将来の人工衛星向けに研究者やエンジニアがハイパースペクトラル遠隔探知技術開発を推進し、宇宙ステーションの科学的、商業的利用に貢献するものとなる。
テレダインとDLRは、2016年にはDESISがMUSESで運用できるようになると見ている。MUSESは現在、NASAとの協力合意にしたがい、テレダインが開発を進めている。
(詳細は、 www.teledyne.com)