May, 21, 2020, Ditzingen--TRUMPFは、新しいレーザチューブ切断装置、TruLaser Tube 3000の発売を発表した。低容量から中容量利用でもコスト効果が優れた選択となる。したがって、生産容量拡大を考える企業だけでなく、この技術に参入しようとする企業にも等しく適している。同装置により、チューブとプロファイルの多様な加工が可能になり、ソーイング、ドリリング、ミリングなど従来のチューブ加工を置き換える。
チューブ加工参入へのスタータキット
TruLaser Tube 3000ファイバは、プロファイル、円管および平鋼バーを含む幅広いアプリケーションをカバーする。LおよびUプロファイルオプションも提供。2 kW固体レーザは、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、それに銅や真鍮などの非鉄金属を高速切断する。広範な切断データは、すでに装置に蓄積されている。TruLaser Tube 3000ファイバは、最大152mm径の管(チューブ)、外周170mmまでのプロファイルを切断できる。自己センタリングクランプ技術は、加工中にチューブを固定して正確に位置決めするように設計されているので、オペレータが手動設定することなく、自動的にチューブ寸法に合わせる。TruLaser Tube 3000ファイバは、他の重要な設定も自動的に設定する。AdjustLine機能が、ボタン一つで切断パラメータを変更し、低品質材料の高信頼切断を保証する。SeamLine Tubeが、チューブの内面と外面の溶接線とマーキングを検出するので、チューブが装置に正しく配列されていること、また溶接線が完成部品で所望の位置にあることをオペレータがチェックする際に役立つ。その簡単設定と高い自動化レベルにより、TruLaser Tube 3000ファイバは、スモールバッチサイズにはコスト効果の優れた選択となる使いやすい装置である。
高信頼で正確な部品ハンドリング
TruLaser Tube 3000ファイバは、材料厚さ最大8mm、メートルあたり18.5kgまでのチューブを切断する。材料の6.5mまたは8 mのいずれかを収容する2つの長さで提供される。オプションのLoadMaster Tube自動ローディングシステムにより、装置はコスト効果よく大量製造運転が可能である。「バンドルスペース」として知られる組込材料ストアがバッファストアとなり、4メトリックトンまでの原材料を保持、あるいは8-mローディング長用に設計されたマシンバージョンでは5トンとなる。LoadMaster Tubeシステムは、製造と並行してチューブを分離、計測し、それらをマシンに移転する。最高品質部品を保証するために、ステップローラーがチューブを支持し、それらを加工ステーションに誘導する。ローラーは、単純操作で現行チューブ径に調整可能である。装置は、加工中長いチューブをサポートするアンロード側のガイドローラも特徴。TruLaser Tube 3000ファイバは、完成部品をラックに排出する。正しい人間工学的高さに設定されているので、装置が稼働している間にオペレータは完成部品を楽に取り出せる。短い部品は、直接ボックスに排出される。TruLaser Tube 3000ファイバは自動的に、切断スラッグ、スクラップ金属を完成部品から分離し、それらをコンテナに廃棄する。
重要コンポーネントはいつでも容易にアクセスできる
装置のビームガード設計により、オペレータは、いつでも装置の積込側および荷下ろし側に簡単にアクセスできる。例えば、個別チューブを装置に積込み、大きなチューブの間に小さな作業をするような場合である。完全な保護は必要ない。大きな、レーザ安全ウインドウにより、加工プロセスの監視は容易である。
スマートファクトリ準備
ユーザは、アプリを使うことで、機械の製造スケジュールを変え、監視することができるので、オペレータは容易に、TruLaser Tube 3000ファイバの加工プロセス全体の経過を追うことさえできる。安全な、OPC UAベースデータインタフェースが含まれており、装置をERP または MESシステムに接続、あるいは、例えばクラウドアプリケーションに接続できる。TRUMPF装置アプリは、プログラムランタイムと装置の機能利用について情報を提供している。
(詳細は、https://www.trumpf.com)